総合政策学部宮内プロジェクト研究が大学横断型商品企画コンテスト(Sカレ)で企業賞
幼児向けの自作する革小物キット「ファーストグローブ」を提案

自作する革小物キット「ファーストグローブ」商品画像 自作する革小物キット「ファーストグローブ」商品説明

 

 大学横断型商品企画コンテスト「Student Innovation College2012」(通称Sカレ)の予選・本選(閉会式に実施)が11月30日に法政大学で行われ、総合政策学部の宮内プロジェクト研究(指導教員:宮内美穂教授)と坂田プロジェクト研究(指導教員:坂田隆文准教授)の3年生が発表しました。参加校は26大学、全126チーム。そのうち、宮内プロジェクト研究「チーム悟空」が「作する革小物キットというテーマで「ファーストグローブ」を提案し、企業賞のハル賞を受賞しました。

■自作する革小物キット「ファーストグローブ」
宮内プロジェクト研究「チーム悟空」 :広田 桃子、隅田 実希(3年)

 

キャッチボール

自作する革小物キット「ファーストグローブ」は、3歳から使用できる、幼児向けグローブです。

 提案にあたり、①コミュニケーションが生まれるもの、②革の特性を活かしたもの、というメーカー(株式会社ハル)の意向に沿った案だしを行いました。メーカー様の既存の商品にベビー用品があったことに加え、昨今話題となった「イクメン」をターゲットとし、「親子間コミュニケーション」というオケージョンで商品を提案することとしました。
案を詰めていく過程でニーズを掴むべく、ターゲットであるイクメンへのアンケートを実施しました。また、革の特性を知るために、革工房、革製品を取り扱う量販店、革協会への電話調査を重ねました。市場調査を行った結果、幼少期の子どもとキャッチボールをしたい、というイクメンの潜在ニーズを満たし、革の経年変化という特徴を活かせる「グローブ」が最適であると考え、提案しました。

 

 宮内プロジェクト研究「チーム悟空」

 本商品の魅力は、幼児期でも使用できる手軽さと、オリジナル性です。幼児期、という点では、既存のグローブとは異なり、対象年齢を低く設定することで差別化を図りました。また、メーカー様の既存の商品である、ベビーシューズからの展開の可能性を見出しました。オリジナル性という点では、親子それぞれが思い思いにグローブを作成し、完成した後は商品で遊ぶシーンを提供することができるため、消費者のオリジナルな思い出作りができると言えます。

 企業賞をいただいた株式会社ハル様からは、「革の商品はありきたりなものが多い中、幼少時に特化した点で、独自性・差別化が考えられていた。親子間のコミュニケーションというオケージョンの提案が良い」というコメントをいただきました。


 このプロジェクトを通して、商品を一から企画する楽しさ、難しさを実感しました。しかし、困難な状況にも、創意工夫を凝らし、行動することを学びました。この経験を活かし、今後社会人になっても、何事にもあきらめず取り組みたいと思います。また、この商品は、クラウドファンディングによって、3万円の資金を集めることに成功しました。現在はデザイナーの方に模型の製作を手掛けていただいています。商品化に向けて今後も引き続きプロモーションを行っていきたいと思います。


(総合政策学部3年 広田 桃子)

2014/01/06

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