中小企業の事業承継時に見る経営者スキルの変遷に関する研究 　主に中小企業を対象として、経営者スキル（能力）が事業承継前後でどのように変化したのかについて、定性的調査手法を用いて研究しています。最近は先代経営者が後継者の経営を支える場合での能力的補完関係についても検討しています。

＜キーワード＞事業承継、継承、技能・熟練、経営者スキル

「事業承継時におけるスキル継承の検討：製造業零細企業を事例に」『工業経営研究』第33巻第2号、2019年 「事業承継後の経営革新に関する検討」『市大論集』第132号、2020年 「経営者のスキルに注目した事業承継過程の分析：製造業種中小企業を対象に」大阪市立大学博士論文、2021年 「先代経営者による事業承継後の調整活動：役割とスキルに注目した分析」『＜日本中小企業学会論集40＞』同友館、2022年

　中小企業の経営はおおよそ不安定なものであるがゆえに、ダイナミズムに溢れています。それゆえ調査・研究対象としては非常に興味深いところが多く、特に定性的な調査・研究こそその面白さを引き出す手法だと考えています。中小企業に興味を持ち、現場に赴く熱意を持った学生を期待します。