専門社会調査士とは、社会調査士資格認定機構が認定する資格であり、社会調査の問題点や妥当性の指摘はもちろんのこと、さまざまな調査手法を用いた調査企画能力、実際の調査を運営管理する能力、高度な分析手法を駆使して報告書執筆などをおこなう実践能力を有する者に与えられます。つまり、社会調査についての高度な専門的知識と技術を身につけたプロとみなされるわけです。
専門社会調査士資格を取得するためには、社会調査士資格を取得した上で、社会調査士資格認定機構が設定した標準カリキュラムであるH~J科目に対応する3科目の単位を取得する必要があります。本研究科では、この3科目に対応する科目を、下記のように開設しています。
なお、専門社会調査士科目を設置している大学院は、平成27年度現在、全国でも80以下にとどまっており、東海地方の私立大学大学院では本研究科を含めて3か所に限られています。つぎの教員は、専門社会調査士資格を有しています。
大岡頼光、小木曽洋司、加藤晴明、亀井哲也、斉藤尚文、成元哲、松谷満、松田茂樹、村上隆、森田次朗
社会調査士資格 認定機構指定科目 |
科目概要 | 本研究科 開講科目 |
単位 | 必要 要件 |
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H | 調査企画・設計に関する演習(実習)科目 | 社会調査を実践的に企画・設計し、実施し、分析・集計をおこなうための実践的な知識と能力を習得する科目。 | 調査企画演習 | 2単位 | 修得 |
I | 多変量解析に関する演習(実習)科目 | 多変量データ解析に共通する計量モデルを用いた分析法を基本的に理解し、統計ソフトウェアを用いて実際に活用できる能力を習得する科目。 | 多変量解析演習 | 2単位 | 修得 |
J | 質的調査法に関する演習(実習)科目 | 質的データの分析法を習得するとともに、インタビューをはじめとする質的調査法の実践的方法を習得する科目。 | 質的調査演習 | 2単位 | 修得 |
(上記3科目のうち、H科目ならびにJ科目は(修士論文の)指導教員が担当し、個別に開講される。これらの科目を担当しない教員もいるので、受験前に研究科まで問い合わせること)