専門は、発達臨床心理学。臨床心理学のなかでも、主に、幼児、児童、青年期の方の心理臨床のトレーニングを受ける。1992年より聖徳学園岐阜教育大学専任講師、助教授を経て、2000年より中京大学社会学部助教授、2006年より現職(中京大学現代社会学部教授)。 浜松医科大学子どものこころの発達研究センター客員教授(2025年末まで)。2002年よりNPO法人アスペ・エルデの会のCEO・統括ディレクター。日本発達障害ネットワーク理事。2024年より金沢大学客員教授。
研究面においては、発達障害児者の発達支援システムの開発、発達支援技法の開発・専門家養成などに取り組んでいる。発達障害、なかでも自閉症スペクトラムの社会性の支援を中心に、超早期支援から、幼児・児童期の支援、思春期・成人期の支援に取り組んでいる。同様に、コホート研究において、子どもたちの長期にわたる追跡のなかで発達傾向や必要な支援ニーズの把握と対応策の開発に取り組んでいる。発達障害のアセスメント手法の開発、ペアレント・プログラム等の家族支援技法の開発、 成人期以降の適応支援モデルの開発等、当事者・家族に必要なプログラムを開発し、実際に運用できる基礎的な仕組みづくりに取り組んでいる。
仕事。あと、映画・ドラマ・演劇鑑賞。仕事とはいっても、障害ある人たちの余暇支援の仕事をしていて、いろいろな人生を楽しむ仕事もあったりします。ゼミでは、4月2日の国連が定めた世界自閉症啓発ディのライトアップイベントや自閉症の子どもたちとの日間賀島合宿、里親連合会とのイベント等に一緒に取り組んでいただきます。
●臨床心理学 ●発達臨床援助論 ●コミュニティ心理学 ●演習1、演習2、演習3
「臨床心理学」は、人の心の動きや行動についての精神分析的な理解について学ぶとともに、家族や集団のなかでの人の心の動きについて、システム論的な理解を学んでいきます。自分の心の動きや、日常で困ってしまった状態にある人の心の動きについて学んでいきます。「臨床発達援助論」は、発達にそった支援ニーズについて概説していくとともに、実際の支援のあり方について学んでいきます。
●発達障害とその支援システム研究、文化のなかでの特別なニーズのある人の育ちについて。
現在の専門は、発達障害とその支援システム研究で、発達障害児者を中心とする、スペシャル・ニードの子どもたちに対する発達支援プランの作成と、そうしたプランに基づいた実際の発達支援です。 相談室のなかでの狭義の臨床心理学的支援から、コミュニティや国の施策レベルまでを連続的に検討してきています。特に、自閉スペクトラム症の基礎研究から、実際の発達支援までの仕事が現在の中心となっています。発達支援のなかで、就労支援と余暇支援が現在、関心を持っており、余暇支援・地域生活支援のなかで、さまざまな取り組みをしています。
ゼミでは、支援の必要な子どもや大人たちに関して、さまざまな支援で本を読んだり、議論をしたりして、自分で論理的に考えることができ、伝えられるようになることを目指します。動画やアニメーションなど、誰にでも伝えられる手法で、学んだことを伝えられるよう、ゼミではずっと何かを創っているゼミです。
社会学の面白さは、物事を考えていく上での間口の広さだと思います。同じ現象について、さまざまな視点での学びができるでしょう。これからの変動し続けていく社会のなかでは、社会学を学ぶことは大切なことでしょう。
いろいろな考え方や個性に出会える場所です。
大学の学部から大学院と、ずっと心理学教育を受け、心理学者として育ってきました。相談室でカウンセラーという立場での心理療法の仕事をしたりしてきました。それはそれなりの仕事ではありますが、社会のなかで支援ニーズのある人(障害者とか不登校とか)が生きていく支援をするには、より大きな枠組みで、システムや、社会のあり方の問題を考えていくことが必要だと思うようになりました。
自分のいろいろな可能性を発見していくにはとてもよい場所だと思います。いろいろとやりたいことのある人や、これから自分がどうしていこうか考えている人に是非、来ていただければと思います。
口を開けて待っていても、誰も与えてはくれません。自分の目でものを見て、自分で動いてみて考えて下さい。皆さん、自分で思っている以上に、潜在的な実力はあるのになあと感じることが多いです。