苗字が「あ」で始まるせいでいつも最初の3人以内で自己紹介をやらされてきました(そういえば、注射の順番 もそうですね)。後の方だと何を話せばいいか、だいたいフォーマットが決まってきますから、ネタを考えるのも簡単です。どうせなら面白い話をしたいもので すが、最初だとなかなかネタ探しをする余裕もありません。で、仕方ないから、いつもこういう話をしています。それじゃあ、私はいったい何者なのでしょう? 自己紹介でこういうことを話すヤツなのです。
社会学(?)。道すがらに見かけた猫をからかうこと。本屋をのぞくこと。たまに独立系の映画館や美術館、ライブハウスにでかけることなど。
●社会学理論 ●社会学入門
●コミュニケーションと自己の社会学
社会学入門は、社会学的な考え方の基礎に触れてもらうことをねらいとしています。いわゆる古典といわれる研究と近年の研究を紹介しながら、少し頭のトレー ニングをしてもらいます。コミュニケーションと自己の社会学では、われわれが日常経験している自己やコミュニケーションにかかわる現象の成り立ちについて 説明を試みます。社会学理論では、こうした社会現象を説明する基本的な枠組み自体について、近年の代表的な社会学者の理論などにも触れながら、紹介してい きます。
●社会学理論 ●社会思想
われわれはすでに社会を生きています。しかも、われわれが、社会のなかで起こっていることを理解しながら、そのうえでいろんなことをする、そのことが社会 を成立させています。ですから、社会の成り立ちを説明するためには、こうしたわれわれが出来事を理解するやり方や振舞い方を取り出してくれる必要がありま す。われわれが意識することもなく採用しているやり方、これを取り出し説明していく必要があります。そうすると、われわれが普段やっている何気ないことに も、違った形で光を充てることが出来ます。そんなことをやっています。
学生時代の経験から、ゼミというのは教員になるべくしゃべらせずに、学生が勝手に議論するものだと勝手に信じているので、それを実践してほしいのだが、結果的に私が一番しゃべっている。
普段自分がしていることや目の当たりにしていることについて、言われてみればその通りだが、そんなこと考えても見なかったという具合に、「なるほど感」が得られるところ。
どんなところって、自分の目で確かめて見てください。ふつうの大学だと思いますけど。少々片田舎にありますが。
学生時代いろんな本を読み漁っているうちに、たどりついた一つの山が理論系の社会学の本でした。でも、もちろん他の領域の本も読んでました。ですから、研究に携わるようになった頃には、あまり社会学と出会ったという意識はありません。自分が社会学を教える身になって、改めて社会学との出会いを感じています。意外と社会学って面白い。
いまや大学へ行くことはそれほど特別なことではなくなり、どこでもよければさして勉強することなく大学へ入 ることもできます。しかし、これはそれだけ何のために大学へ行くのかその目的が曖昧になるということでもあります。だから、大学へ行くにあたっては、ある いは大学へ入ってからも、大学で自分が何を得るのか自覚的になりましょう(これは資格だけのことではありません)。
大学へ来てみれば、高校までとは違って、勉強から生活まで細々と君たちに指導してくれる人はいないでしょ う。もうそれは自分自身でやるべきことだからです。放っておくと大学4年間をバイトだけしてのんべんだらりとすごすことになりかねません。大学にいるあい だに、別に勉強でなくてもかまいませんから、自分はこれをやったと言えるようなものをいくつか見つけるようにしましょう。