私たちは「アクティブ・ラーニング〈キャラバン〉2」として、高校や文化施設でのアクティブ・ラーニング(AL)実践やイベントを通じて、学びの楽しさや多様性を広く伝える活動に取り組みました。高校生の皆さんにも、学びの方法を工夫することで知識がより深まり、主体的な学びが生まれることを知ってほしいと思います。
活動内容と目標
文化施設でのイベントや高等学校でのAL型授業実践を行い、アクティブ・ラーニングの意義や具体的な活用法を研究・発信しました。また、愛知出身作家の作品や海外日系人との交流を取り入れ、国語科の新しい魅力を発見することも目指しました。
主な活動実績
- 津島高校でのAL授業実践
津島高校2年生の文系クラスで、地元出身作家・稲葉真弓の『唇に小さな春を』を教材に、登場人物の心情を「ホットシーティング」(生徒が登場人物を演じて質問に答える手法)によって深く理解する授業を行いました。 - 文化のみち二葉館での朗読イベント
永瀬清子にまつわる講演や、明和高校生・研究会学生による朗読、朗読家による模範朗読を実施。参加者同士が意見を交換する鼎談もあり、文学や朗読の奥深さを体感できる場となりました。 - 横浜短歌合戦 in 海外移住資料館
JICA横浜や海外日系人協会の後援で開催。3人1チームで短歌を詠み、その魅力を語り合う「短歌合戦」を行いました。国内外から短歌を募集し、短歌の表現力や交流の楽しさを味わいました。 - 山県高校でのAL授業実践
「キャリアデザイン国語」で昔話『かちかち山』を使い、ジグソー法(班ごとに役割分担し意見を交換し合う手法)を用いて、生徒同士の交流や思考力・表現力の育成を図りました。 - 学内授業実践
宮沢賢治「心象スケッチ 春と修羅」を題材にした公開模擬授業を開催し、参加者と感想や改善点を共有しました。
自己評価による達成度:92%
改善点・やり残したこと
活動準備の開始が遅れたことや、イベント参加募集・授業構想の早期決定ができていれば、より多くの参加者や改善機会が得られたと反省しています。活動に関わる方々への連絡も、余裕を持って行うことの大切さを感じました。
活動を通して得た気づき
教材や対象、生徒の特性によって最適な授業手法は異なるため、一方的な教授ではなく多様な手法を使うことが深い学びにつながると実感しました。また、参加者同士の活発な意見交換が新たな知見を生み、相互的な学びが深まることも学べました。
今後チャレンジしていきたいこと
今後はALの手法や効果をさらに研究し、「生徒にどんな学びが生まれるか」を意識して実践に取り入れていきたいです。将来、国語科教員として今回の経験を活かし、多様な学びの場を作れるように努力していきます。また、活動成果を冊子にまとめたため、関心のある方々へ配布する予定です。