チャレンジ奨励金 活動報告
教師としての力を高めるケンブリッジ大学教職スタディツアー
総合政策学部4年 目黒 優衣さん

私たちは「教師としての力を高める」をテーマに、ケンブリッジ大学を舞台とした教職スタディツアーを実施しました。高校生の皆さんにも、未来の教育を担うリーダーを目指して海外で学ぶ意義や、グローバルな視点から教育を考える大切さを伝えます。

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活動内容と目標

本プロジェクトは、①日本での事前研修、②イギリス現地での研修、③帰国後の事後研修の3段階で実施しました。ケンブリッジ大学の先生方から研究テーマへのコメントをもらい、日本国内にとどまらない広い視点で教育を考察。イギリスと日本の教育の違いを理解し、教職への関心や意欲を高め、多面的に教師の仕事を捉えることを目標としました。

達成状況・活動の成果

自己評価による達成度は84%。
現地ではダドレー先生やウィルソン先生からイギリスの教育現場や教師の役割についてご講義いただき、各自の研究テーマの発表や意見交換を行いました。ケンブリッジ大学のキャンパスツアーでは歴史や伝統を学び、小学校見学やロンドンでの実践活動を通して、日本との違いを体験的に学びました。帰国後は中京大学で教職フェスタを開催し、研修の成果や高まった教師への意欲を同じ志を持つ学生たちに発信しました。

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課題と改善点

活動後半は、個人課題の探究や多忙な講義により、グループで問いや考えを共有する時間が不足しました。今後は定期的に意見交換や共有の場を設けることが課題です。また、ダドレー先生へのオンライン発表会が日程の都合で実施できませんでしたが、3月に名古屋大学で発表会を行い、振り返りや新たな気づきにつなげる予定です。

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活動を通して得た気づき

  1. 研究テーマや将来への新たな視点:現地でのディスカッションを通じて、日本とイギリスの教育の共通点や相違点を発見し、研究や教育実践にグローバルな視点を持つ重要性を実感しました。
  2. 本物に触れる体験の大切さ:現地で教育現場や歴史・文化を五感で体験したことで、画面越しでは得られない学びを得ることができました。
  3. 世界的視野の重要性:海外から日本を見ることで、自国の良さや課題に気付き、教師として必要なグローバルな視点を養うことができました。
  4. 学ぶ機会を自分で創り出す力:研修の企画から実施まで学生主体で取り組み、新しい学びの機会は自分たちで切り拓けるという自信を得ました。

今後チャレンジしたいこと

今後は、研修で得た学びや経験を大学院での研究や将来の教育実践に活かしていきます。また、次年度以降ケンブリッジ大学で学ぶ後輩たちのサポートやアドバイスを通して、より深い学びや教育分野のリーダー育成に貢献したいと考えています。私たち自身も教師としての力をさらに高め、学び続ける姿勢を大切にしていきます。

ケンブリッジ大学での学びは、世界を広げる大きな一歩です。教育に興味がある高校生のみなさんも、ぜひグローバルな視点で挑戦してみてください。

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