チャレンジ奨励金 活動報告
フィギュアスケートを通じた日本とモンゴルの国際交流
スポーツ科学研究科博士後期課程1年 ガンスフ マラルエレデンさん

私たちは、フィギュアスケートをきっかけに日本とモンゴルの子どもたちが交流し、スポーツを通じて国際的なつながりを深めるプロジェクトを実施しました。プロジェクトの内容、成果、課題、そして今後の展望について紹介します。

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活動内容と目標

このプロジェクトでは、フィギュアスケートの聖地・中京大学から日本人講師をモンゴルに派遣し、現地の子どもたちを対象に短期スケート教室を開催しました。技術指導だけでなく、国際交流や人的支援も目的としています。
目標は、モンゴルの子どもたちに日本スケート連盟バッジテスト初級〜1級レベルの技術を伝え、スケートへの関心を高めること。さらに、スポーツを通じた平和と交流、日本人指導者の国際的地位向上、親日派の育成も目指しました。

成果と達成状況

プロジェクトは90%以上の成果を達成できました。最終日の発表会では、子どもたちが自信を持って技を披露し、特に上級クラスでは多くが1回転ジャンプを習得できました。教室の受講者から4名が日本への継続指導を希望し、来日して本格的なトレーニングを受けるなど、プロジェクト後も高い意欲を持ち続けています。これにより、目標としていた技術指導とスケート発展への貢献は十分に果たすことができました。

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課題と改善点

反省点としては、予算の見積もりが不十分で為替や日程変更による変動が大きかったこと、単発開催となり年間を通じた継続的な活動ができなかったことが挙げられます。今後はモンゴル側との連携を強化し、事前の計画や予算管理を徹底するほか、オンライン指導など柔軟な方法も取り入れていきたいです。

気づきと学び

活動を通じて、国際プロジェクトに関わる責任感や、文化・価値観の違いに柔軟に対応する重要性を学びました。日本とモンゴルでは仕事のペースや形式に違いがありましたが、相互理解と協力が成功の鍵だと実感しました。

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今後のチャレンジ

今後は、自身の経験を活かし後輩への指導や両国の架け橋となる活動を続けたいと考えています。研究と指導の両立は大変ですが、今後も積極的に挑戦し、国際的なスポーツ交流のさらなる発展に貢献していきます。
このプロジェクトを支えてくださったすべての方々に感謝し、これからも日本とモンゴルの子どもたちが夢を持って羽ばたけるよう努力していきます。