チャレンジ奨励金 活動報告
大学と地域の架け橋プロジェクト
現代社会学部4年 澤村 亜依さん

私たちは、大学生と地域の方々が自由につながる場「こりんカフェ」を中心に、大学と地域の架け橋となる活動を行いました。ここでは、その活動内容や得られた成果、課題、今後の展望について紹介します。

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活動内容と目標

6月から7月には、学生同士のつながりを深めるイベントを開催し、8月から10月には地域の方々と交流するための試行錯誤を重ねました。11月から1月にかけては、貝津町公民館に「こりんカフェ」をオープンし、学生と地域の方が自由に集えるフリースペースを運営しました。

この活動の目標は、

  1. 大学生のサードプレイスをつくる
  2. 大学生や地域の方が活躍できる場をつくる
  3. 年齢関係なく、地域の方と学生がつながる場をつくる

の3つです。

課題とその対応

活動の途中では、宣伝力の弱さやイベント準備の課題、地域や学生のニーズ把握の難しさ、慎重になりすぎてチャレンジ精神を失いかけていたことなど、いくつも壁にぶつかりました。
これらには、SNSやビラ配り、ALBOお知らせ配信など広報手段を増やすことで対策したり、イベント準備のサイクルを整えたり、地域の方や学生へのヒアリングを重ねてニーズを探りました。また、多くの方に支えられ、応援や協力を得ながら、チャレンジすることの大切さを実感しました。

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成果と達成状況

「こりんカフェ」は、学生だけでなく地域の保護者や農家さんなど多様な世代の方が集い、自由につながる場となりました。利用者アンケートでは、カフェの継続を望む声や、子どもたちの居場所ができて良かったという意見も寄せられました。
学生の中には、ここでできた友人と学祭に行ったり、次の目標を見つけたりする人も現れました。数字としては学生の利用数は多くなかったものの、リピート率は高く、深いつながりを生み出せたことが大きな成果です。
また、貝津町の役員さんや地域団体の方々とも信頼関係を築くことができ、来年度以降も活動を継続できる土台ができました。

改善点とやり残したこと

アンケートからは「Wi-Fiがほしい」「もっと学生が集まってほしい」「土日の開催がいい」などの意見がありました。今後はこれらの課題解決に向けて活動を進めていきます。また、目標が曖昧になりがちだったため、今後はもっと明確なゴールを設定する必要があると感じました。

気づきと今後への想い

「つながりにはお金がかからない」ということ、そして多くの人に応援されていることのありがたさを強く感じました。こりんカフェを通じて、学生生活の大切な時間を地域のために使えたこと、たくさんの素敵な出会いがあったことは、私たちにとってかけがえのない経験です。
私たちは卒業しますが、活動を引き継ぐ後輩たちが新しい視点で、より良い場所づくりにチャレンジしてくれることを期待しています。これからも、学生と地域が手を取り合い、温かいつながりを育んでいけるよう願っています。

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