チャレンジ奨励金 活動報告
Study Japanese(日本語教室)
総合政策学部3年 黒田 辰弥さん

私たちは、外国人の方にとって参加しやすい日本語学習の場を作ることと、多文化共生社会での実践的な交流経験を得ることを目標に、「Study Japanese(日本語教室)」プロジェクトに取り組みました。高校生の皆さんにも、ボランティア活動のやりがいや異文化交流の重要性を伝えたいと思います。

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活動内容と目標

主な活動は、Zoomを利用したオンライン日本語教室の実施です。日本語能力試験(JLPT)対策と日本文化紹介を組み合わせ、週に1回、生徒一人ひとりの目標やレベルに合わせて学習計画を立てて授業を進めました。また、会話練習の一環として、実際に日本の文化的な小物を郵送し、体験を通じて日本文化を感じてもらう工夫も行いました。

課題と対応

N3・N2クラスでは副詞や形容詞の説明方法に苦労しましたが、画像や英語訳を用いて視覚的・具体的に理解できるよう対応しました。N5クラスでは生徒のレベル差が大きかったため、発音練習や漢字の読み書きを一人ひとり丁寧に繰り返しました。その結果、ひらがな・カタカナの習得、読解力の向上が見られました。

※日本語能力試験はN1~N5の5段階のレベルが用意されており、試験内容が最も難しいのがN1で数字が増えるほど難易度が低くなります。

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達成状況

自己評価による達成度:60%

改善点・やり残したこと

同じレベルの中でも理解度に差があり、全員が楽しめるオンラインイベントの開催ができませんでした。また、生徒の出身言語に応じて授業内容をさらに工夫する必要性を感じました。ミーティングの回数も増やすべきだったと反省しています。

活動を通して得た気づき

実際に教室を運営してみて、海外には日本語学習で困っている人が想像以上に多く、教える側にも工夫と努力が必要であることを実感しました。ボランティアとして外国人と話すことで、国際交流へのハードルが下がり、新しい考え方や知識を得る貴重な経験となりました。

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今後のチャレンジ

今後は現地での言語交流や、N3レベルの生徒をN1までサポートすること、他団体との連携強化、多くの学生ボランティア参加の促進を目指します。来年度も活動を継続し、さらに多くの外国人と出会い、サポートしたいと考えています。

チャレンジ奨励金制度を活用したい学生へのメッセージ

明確な目標と意志を持っている人にはこの制度は非常に有意義です。金銭面の支援により、できることの幅が広がります。まずは申請から始め、行動してみてください。挑戦した経験は必ず自分の成長につながります。