『中京国文学』

第11号(1992年)~第20号(2001年)

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第11号(1992)

・二つの『武蔵野』 ―山田美妙『武蔵野』をめぐって― 酒井敏
・家持の防人悲別歌の行方 ―「ますらを」のひとつの展開として― 市瀬雅之
・伝三井寺行助筆本『古今和歌集』に存する「狭衣引歌」なる書き入れ ―披見本について― 中城さと子
・『原・続古今集』の痕跡を求めて ―真観撰『八代和歌抄』について―(下) 池尾和也
・『義経記』と『ベーバルス王伝説』 ―英雄に対する神の庇護と主従関係の成立― アフマド・M ・ファトヒ
実践報告
・語彙・語句に着目した文学的文章の読解指導 ―「少年の日の思い出」と「走れメロス」をめぐって― 児玉圭介
・「ばかり」と「だけ」 杉本和之

1991年度 彙報
○1991年度行事
国文学会春季大会  5月23日
講演
・方言研究と国語史 東京都立大学名誉教授 平山輝男氏

国文学会秋季大会  11月9日
講演
・奥三河の民俗芸能 半田市立博物館専門員 鬼頭秀明氏
・無声の詩・有声の画 ―文人の詩と絵画― 金城学院大学教授 高橋博巳氏
懇親会 於 東急イン(名古屋・栄)
研究発表会 11月10日
・1.『宇治拾遺物語』についての一考察 中京大学大学院生 角川貴子
・2.『義経記』と『ベーバルス王伝説』の構造における問題点 中京大学大学院生 アフマド・M・ファトヒ
・3.『平治物語』の和歌をめぐって 愛知女子短期大学講師 大島龍彦
・4.漱石初期作品研究 ―『漾虚集』を中心として― 中京大学大学院生 稲垣広和
・5.『地獄変』・良秀の娘を中心に 中京大学大学院生 山村弥生
・6.語彙・語句に着目した文学的文章の読解指導 奈良県洞川中学校教諭 児玉圭介

国文学会主催文学踏査 4月20日
馬込・妻籠(対象は1年生)
参加者(藤沢弘昌・佐藤房儀・佐藤隆・福井佳夫・酒井敏 以下75名)

○人事
採用
杉崎一雄教授(国語学)

第12号(1993)

・声律 ―六朝美文学序説(三)― 福井佳夫
・大宰府の家持 ―大伴氏の伝統と継承をめぐって― 市瀬雅之
・式子内親王の社会的位置 ―御子左家との関係を含めて― 村井俊司
・近衛尚嗣筆『狭衣聞書』について ―近世初期における『狭衣物語』享受の一断面― 中城さと子
・『閑月和歌集』を読んでわかったこと 池尾和也
・「こころ」の探究 ―古今集・詠歌大概・愚問賢注の古注から 鈴木元

1992年度 彙報
○1992年度行事
国文学会春季大会  5月21日
講演
・戦国武将と文芸 東京大学名誉教授 市古貞次氏

国文学会秋季大会  11月14日
講演
・古事記における会話文と歌謡 ―履中記を中心に― 国学院大学助教授 青木周平氏
・明治初期の漢詩壇 愛知県立大学教授 坂田新氏
懇親会 於 東急イン(名古屋・栄)
研究発表会 11月15日
・1.大宰府の家持 ―大伴氏の伝統と継承をめぐって― 中京大学大学院生 市瀬雅之
・2.近衛尚嗣筆『狭衣聞書』について ―近世初期における『狭衣物語』享受の一断面― 鈴鹿短期大学講師 中城さと子
・3.絵解・道宗絵伝の成立 小矢部市立大谷中学校教諭 川端芳彦
・4.内閣文庫蔵『温故抄』について ―その撰者と撰集企画を中心に― 中京大学大学院研究生 池尾和也
・5.『犬子集』の切字 名古屋市立富田高等学校講師 磯貝和代
・6.加賀千代女考 中京大学大学院生 加藤耕子

国文学会主催文学踏査 4月25日
伊勢・松阪(対象は1年生)
参加者(杉崎一雄・木船重昭・菅野雅雄・藤沢弘昌・佐藤房儀・佐藤隆・福井佳夫・酒井敏 以下141名)

第13号(1994) 鈴木勝忠教授御退職記念

・死語漫歩 鈴木勝忠
・成務天皇記と記序 菅野雅雄
・大伴家持と田辺福麻呂 佐藤隆
・『朝光集』朝光・大弐の贈答歌について 木船重昭
・六朝美文小記 ―助字省略の書法について― 福井佳夫
・法華経の訓読に関する一視点 ―「所」字の若干の問題について― 洪競春
・松浦佐用姫歌群の成立 ―物語の形成を一視点として― 市瀬雅之
・伝三井寺行助筆『古今和歌集』『新古今和歌集』の「狭衣引歌」と数字の書き入れ 中城さと子
・「六帖題和歌」の周辺(上) ―『現存和歌六帖』の原態について― 池尾和也
・『愚問賢注』古注寸描 ―磐斎抄について― 鈴木元
・切字と係助詞 磯貝和代
・女流俳人千代の歌仙 「姫の式」「朝がほや」について 加藤耕子
退職教授の略歴と主要編著書論文目録

1993年度 彙報
○1993年度行事
国文学会春季大会  5月20日
講演
・『源氏物語』に見る日本的思考 東京大学名誉教授 秋山虔氏

国文学会秋季大会  11月13日
講演
・曲亭馬琴の文学観 同朋大学教授 服部仁氏
・『さざなみ軍記』を書く井伏鱒二 大妻女子大学助教授 須田喜代次氏
懇親会 於 東急イン(名古屋・栄)
研究発表会 11月14日
・1.語りの中の人名・地名 ―平家諸本の流動― 中京大学大学院生 森正史
・2.『平家物語』における源頼朝 中京大学大学院生 山際史子
・3.『孝行物語』に関する一考察 中京大学大学院生 古賀美穂
・4.「路上」論の試み 中京大学大学院生 岩田𠮷生

国文学会主催文学踏査 4月24日
近江路(石山寺・三井寺方面、対象は1年生)
参加者 (杉崎一雄・木船重昭・菅野雅雄・藤沢弘昌・佐藤隆・福井佳夫・酒井敏 以下162名)

○人事
定年退職
鈴木勝忠教授

第14号(1995) 岡村謙二郎教授御退職記念

・国立国会図書館所蔵名古屋名家旧蔵稿本類目録稿 朝倉治彦
・憶良私考 ―貧窮問答歌の理解のために― 菅野雅雄
・『朝光集』の構成とその方法 木船重昭
・倭国王武「遣使上表」について(上) 福井佳夫
・フツノミタマ考 ―〈物部氏〉伝承試考― 大𦚰由紀子
・大伴旅人と「望郷歌」 ―吉野の地を中心に― 木野村茂美
・家持と池主との贈答 ―天平二十一年の作品をめぐって― 篠田麻樹
・天平勝宝四年二月二日の採録歌 ―「壬申年之乱平定以後歌二首」と家持― 市瀬雅之
・中京大学図書館蔵『源氏物語』について ―橋姫の巻の本文の特性― 藤井日出子
・実隆作『狭衣系圖』と切臨の増補を中心に 中城さと子
・式子内親王の後見 ―吉田経房を中心として― 村井俊司
・宜秋門院丹後に関する一考察 ―「後鳥羽院御口伝」の成立をめぐって― 高橋万希子
・「六帖題和歌」の周辺(中) ―「後嵯峨院六帖題三百首」について― 池尾和也
・異本『愚問賢注抄出』のこと 鈴木元
岡村謙二郎先生略歴

1994年度 彙報
○1994年度行事
国文学会春季大会  5月19日
講演
・倭と和と日本 皇学館大学学長 西宮一民氏

国文学会秋季大会  11月12日
講演
・楠正成像の変容 ―『太平記』と『理尽鈔』との間― 愛知県立大学教授 今井正之助氏
・日本語教育史に学ぶ 鹿児島女子大学助教授 関正昭氏
懇親会 於 東急イン(名古屋・栄)
研究発表会 11月13日
・1.古事記の系譜の研究 ―須佐之男命から大国主神へ― 中京大学大学院生 奥原幹英
・2.フツノミタマ考 ―物部氏の伝承試考― 中京大学大学院 大𦚰由紀子
・3.大伴旅人と「望郷歌」 ―吉野の地を中心に― 中京大学大学院生 木野村茂美
・4.大伴家持と地主 ―戯歌をめぐって― 中京大学大学院生 篠田麻樹
・5.芥川龍之介の文体 ―主格の助詞「が」と「の」との用法をめぐって― 名古屋大学大学院生 小野純一
・6.異本『愚問賢注抄出』のこと 中京大学非常勤講師 鈴木元

国文学会主催文学踏査 4月23日
彦根(近江風土記の丘・多賀大社・彦根城、対象は1年生)
参加者(杉崎一雄・木船重昭・藤沢弘昌・岡本勳・佐藤隆・福井佳夫・酒井敏・柳沢昌紀 以下128名)

○人事
採用
柳沢昌紀講師(近世文学)
定年退職
岡村謙二郎教授

第15号(1996) 杉崎一雄教授御退職記念

・履中天皇から反正天皇へ ―『古事記』にみる皇位継承のあり方をめぐって― 菅野雅雄
・朝忠と大輔 ―第一類本『朝忠集』一面― 木船重昭
・倭国王武「遣使上表」について(下)  福井佳夫
・ニギハヤヒノミコト考 ―記紀二書の比較― 大𦚰由紀子
・山部赤人の紀伊行幸歌 ―叙景と相聞― 井上さやか
・天平感宝元年五月十二日の家持 ―「賀陸奥国出金詔書歌」の成立― 市瀬雅之
・『古今和歌集』恋一の排列 ―表現論的視点から― 貫井有紀
・式子内親王の信仰とその周辺 ―晩年を中心として― 村井俊司
・『原・続古今集』の痕跡を求めて(補遺) ―真観撰『八代和歌抄』佚文資料追稿― 池尾和也
・芸能と文字化 ―『四部本平家物語』の位置づけ― 森まさし
・連歌論における「切字」について ―二条良基の時代を中心にして― 磯貝和代
・いかなれば立田姫をばゆるすらん ―〈俗言俗態〉の歌一首― 鈴木元
・『おくのほそ道』の旅と新しみの追求 加藤耕子
・「思う」の統語論的、語彙的特徴 杉本和之
退職教授の略歴と主要編著書論文目録

1995年度 彙報
○1995年度行事
国文学会春季大会(公開講演会・総会)  6月1日
演題
・詩について ―思い出風に― 詩人・芸術院会員 那珂太郎

国文学会秋季大会(公開講演会・研究発表会・懇親会)  11月11・12日
講演
演題
・物語の「うら」と表 ―読者と作者の接点― 広島大学名誉教授・安田女子大学教授 稲賀敬二氏
研究発表
・伊耶那美神の「神避り」 ―『古事記』構想論の立場から― 中京大学大学院生 小林真子
・「神武東征」についての一考察 ―五瀬命を中心に― 中京大学大学院生 間瀬智代
・神八井耳命系譜と忌人 中京大学大学院生 清谷美奈
・山部赤人の紀伊行幸歌 ―叙景と相聞― 中京大学大学院生 井上さやか
・『古今和歌集』恋一の排列 ―表現論的視点から― 中京大学大学院生 貫井有紀
・『宇治拾遺物語』の研究 ―その編纂方針について― 中京大学大学院生 郷地知子
・『吾妻鏡』の主権 中京大学大学院生 稲垣陽子
・宮沢賢治の農民救済 ―「グスコーブドリの伝記」を中心に― 中京大学大学院生 小林正英
・芭蕉俳論とおくのほそ道 名古屋短期大学講師 加藤耕子
懇親会(11日) 於 東急イン(名古屋・栄)

国文学会主催文学踏査
4月23日  馬籠・妻籠(藤村記念館・妻籠散策、対象は1年生)
参会者(藤沢弘昌・岡本勳・佐藤房儀・佐藤隆・福井佳夫・酒井敏・柳沢昌紀 以下84名)

○人事
採用
熊田淳美教授(図書館学)
定年退職
杉崎一雄教授

第16号(1997)

・「懐風藻序」の文章について 福井佳夫
・『ろくべえまってろよ』と『つり橋わたれ』について 原國人
・『古事記』垂仁天皇条の構想 ―円野比売の物語の意味― 大𦚰由紀子
・持統女帝の「天武挽歌」 ―伊勢と皇統譜― 島村明
・山上憶良の餞別歌  ―「憶良蘆城予餞歌」と「旅人日本琴の歌」を中心に― 島田真喜子
・『日本霊異記』雷岡起源説話 豊永晶子
・『後撰和歌集』恋部緒論 ―歌排列の一視点― 貫井有紀
・「困る」の形容詞的特性 杉本和之

1996年度 彙報
○1996年度行事
国文学会春季大会(公開講演会・総会) 5月30日
演題
・軍物語論 ―文学史と文化史― 愛知淑徳大学教授 山下宏明氏

国文学会秋季大会(公開講演会・研究発表会・懇親会) 11月16・17日
講演
演題
・遊びをせんとや生まれけむ ―国文学の情報処理このごろ― 名古屋大学教授 村上学氏
研究発表
・万葉集筑紫歌壇の宴席歌 ―憶良の送別歌を中心に― 中京大学大学院生 島田真喜子
・雄略記「所顕」の神 中京大学大学院生 吉田律子
・『古事記』垂仁天皇条の構想 ―円野比売の物語の意味― 中京大学大学院生 大𦚰由紀子
・『日本霊異記』雷岡起源説話 中京大学大学院生 豊永晶子
・中世説話『剣巻』について 中京大学大学院生 角田美穂
・物語の生成と改編 ―主に前期軍記をめぐって― 中京大学大学院生 森まさし
・三島由紀夫における瀧のイメージ ―『豊饒の海』等を手がかりとして― 中京大学大学院生 金子英利
・高橋和巳『邪宗門』考 中京大学大学院生 岡田佳季
・『文壇照魔鏡』考 ―その文化的背景について― 京都精華大学講師 稲垣広和
懇親会(11日) 於 東急イン(名古屋・栄)

国文学会主催文学踏査 4月20日
伊賀上野(芭蕉翁記念館・伊賀上野城等見学、対象は1年生)
参加者(木船重昭・藤沢弘昌・熊田淳美・岡本勳・佐藤房儀・佐藤隆・福井佳夫・酒井敏・柳沢昌紀 以下78名)

○人事
採用
原國人助教授(国語教育)

第17号(1998) 木船重昭教授御退職記念

・『古事記』の帝紀 ―「允恭記」の田井中比売をめぐって― 菅野雅雄
・大伴家持と古歌 ―池主・福麻呂から― 佐藤隆
・『太閤記』朝鮮陣関連記事の性格 ―甫庵の対外観と史実改変― 柳沢昌紀
・切韻の音韻體系と呉方言 岡本勳
・『野ばら』と『一つの花』について 原國人
・『古事記』下巻の三重婇の物語 ―その記載意図の考察― 間瀬智代
・『万葉集』巻十三の題詞と左注 ―編纂論の一環として― 市瀬雅之
・橘諸兄の宴席歌 ―「玉敷く」の表現をめぐって― 井上さやか
・新資料紹介「尚嗣公記断簡」ほか ―陽明文庫蔵『論語之聞書』の紙背文書― 中城さと子
・源氏物語麦生本について ―桐壺巻の本文の特性(一) 藤井日出子
・「天の河」という詠歌表現 ―『古今和歌集』雑歌巻頭歌― 貫井有紀
・『続五論』の「滑稽論」「華実論」釈註 加藤耕子
・「琴のそら音」論 稲垣広和
・『肥った女』 ―戦時下に生きる都会の若者たち― アハマド・ファトヒ
・「あこくその心はしらず」 ―切字「ず」をめぐって― 磯貝和代
書評
・市瀬雅之著『大伴家持論 ―文学と氏族伝統―』 青木周平
・鈴木元著『室町の歌学と連歌』 鶴崎裕雄
木船重昭先生略歴・主要著書論文目録

1997年度 彙報
○1997年度行事
国文学会春季大会(公開講演会・総会) 5月29日
演題
・芭蕉の筆跡 大阪女子大学教授 上野洋三氏

国文学会秋季大会(公開講演会・研究発表会・懇親会) 11月15・16日
講演
演題
・訓読することの意味 ―漢文脈と和文脈と― 三重大学教授 廣岡義隆氏
・幻の藤村記念館 ―パリ、リモージュの藤村― 早稲田大学教授 佐々木雅發
研究発表
・大伴坂上郎女の「尼理願の歌」 ―歌と左注を中心に― 中京大学大学院生 井戸未帆子
・天平十年橘家の「宴」 ―場とその作歌について― 中京大学大学院生 井上さやか
・『古事記』允恭天皇条一考察 ―田井中比売の名代をめぐって― 中京大学教授 菅野雅雄
・『古今著聞集』音楽説話試考 中京大学大学院生 倉持つむぎ
・連歌師流の秘伝を巡る幾つかの問題 佛教大学講師 鈴木元
・『万葉集』巻一の編纂 ―題詞と左注に着目して― 名古屋女子大学講師 市瀬雅之
懇親会(15日) 於 東急イン(名古屋・栄)

国文学会主催文学踏査 4月19日
松阪(本居宣長記念館・斎宮歴史博物館等見学、対象は1年生)
参加者(菅野雅雄・長谷川端・藤沢弘昌・樽本英信・岡本勳・佐藤房儀・佐藤隆・原國人・福井佳夫・酒井敏・柳沢昌紀 以下162名)

○人事
定年退職
木船重昭教授

第18号(1999)

・「継体記」の意味するもの  ―『古事記』の帝紀論の一つ― 菅野雅雄
・大伴家持の鷹歌 ―新手法としての左注― 佐藤隆
・薨卒伝記に見る文藝性 ―六国史の文藝史的評価― 原國人
・記紀歌謡 連体助詞の一考察 ―「つ・な・が・の」とその周辺― 松村信美
・切韻編纂とその先行韻書 岡本勳
・秋山之下氷壮夫と春山之霞壮夫 ―『古事記』の構造論として― 大𦚰由紀子
・天孫降臨神話における天石門別神 河合章
・『古事記』神武天皇条の地名起源記事 榎本有加子
・梁のシウイ 森まさし
・ベストセラーと図書館でよく読まれる本 ―公共図書館における1997年度の場合― 熊田淳美

1998年度 彙報
○1998年度行事
国文学会春季大会(公開講演会・総会) 5月28日
演題
・かぐや姫の誕生 九州大学名誉教授 岡村繁氏

国文学会秋季大会(公開講演会・研究発表会・懇親会) 11月14・15日
講演
演題
・古代日本語とその表現 ―古代的思考の論理を探る― 愛知大学助教授 和田明美氏
・近世における書籍と摺物の文化 中央大学教授 鈴木俊幸氏
研究発表
・『古事記』天武天皇条の地名起源記事 中京大学大学院生 榎本有加子
・天孫降臨神話における天石門別神 中京大学大学院生 河合章
・国護り神話における天菩比神 中京大学大学院生 清谷美奈
・コトアゲ考 ―『日本書紀』を中心に― 中京大学大学院生 李美燕
・『十訓抄』小論 ―古典注釈書との関わりから― 中京大学大学院生 小池宏司
・夏目漱石『三四郎』の笑い 中京大学大学院生 高垣佐有里
・薨卒伝記に見る文藝性 ―六国史の文学的評価― 中京大学助教授 原國人
懇親会(14日) 於 八事マルベリーホテル

国文学会主催文学踏査 4月18日
近江路(石山寺・三井寺・大津市歴史博物館、対象は1年生)
参会者(松村信美・菅野雅雄・熊田淳美・樽本英信・岡本勳・佐藤房儀・佐藤隆・原國人・福井佳夫・酒井敏・柳沢昌紀 以下168名)

国文学会後援学部学生合同研究発表会  11月28日
古代文学研究会・上代文学研究会・中世文学研究会・近代文学研究会・国語教育研究会より、所属学生6名による研究発表

第19号(2000)

・万葉枯れ葉抄 岡部政裕
・坪内逍遙「此木の実……」の歌をめぐる小考 ―中勘助『銀の匙』と尾張の幼遊び― 酒井敏
・五音集韻と古今韻會擧要 岡本勳
・『古語拾遺』の「皇孫」と「天孫」 清谷美奈
・『古語拾遺』の渡来系氏族の記事 河合章
・大伴坂上郎女の「山守」の歌 井戸未帆子
・蕉風の研究 ―「蛸壺」より「夏草」へ― 加藤耕子
・切字「ず」の曖昧性 磯貝和代

1999年度 彙報
○1999年度行事
国文学会春季大会(公開講演会・総会) 5月20日
演題
・近代国文学の成立 跡見学園女子大学教授 神野藤 昭夫氏

国文学会秋季大会(公開講演会・研究発表会・懇親会) 11月13・14日
講演
演題
・悪霊が憑く話 ―軍記物語の怨霊・天狗― 青山学院大学教授 佐伯真一氏
・戦後の日本映画 ―あかるくたのしく― 愛知工業大学助教授 梶川忠氏
研究発表
・『古語拾遺』の渡来系氏族の記事 中京大学大学院生 河合章
・大伴坂上郎女の譬喩歌 中京大学大学院生 井戸美帆子
・『古事記』における「史実」の受容 ―物部氏伝承の作品論的考察― 帝塚山大学講師(非)大𦚰由紀子
・夏目漱石『文鳥』論 中京大学大学院生 関根愛
・授業報告「走れメロス」 ―セリヌンティウスの一言― 佐伯町立佐伯中学校教諭 小引哲治
懇親会(13日) 於 八事マルベリーホテル

国文学会主催文学踏査 4月17日
彦根(多賀大社・彦根城・彦根城博物館・安土城考古博物館、対象は1年生)
参加者(松村信美・長谷川端・熊田淳美・岡本勳・佐藤房儀・佐藤隆・原國人・酒井敏・柳沢昌紀 以下196名)

国文学会後援学部学生合同研究発表会  10月16日
古代文学研究会・中古文学研究会・近世文学研究会・近代文学研究会・国語教育研究会より、所属学生5名による研究発表

第20号(2001) 中京大学国文学会二十周年、松村信美教授御退職 記念

・「五穀の起源」物語の位置 ―『古事記』上巻の構成の研究― 菅野雅雄
・『伊勢物語』の成立について 原國人
・『源氏物語』秋好中宮の年齢と準拠 森下純昭
・中国におけるジャンルの発生とその発展 ―(褚斌杰『中国古代文体概論』より)― 福井佳夫
・垂仁記の構想(二) ―大后比婆須比売の物語的意味― 大𦚰由紀子
・『古事記』のヤマトタケルの言挙 李美燕
・『古事記』下巻の地名起源記事 榎本有加子
・『古語拾遺』における「掃守」の記事 河合章
・『古事記』仲哀天皇条の託宣 ―神託「西の方」の意味― 田中智樹
・見雪憶京歌と文雅の「友」 水戸善貴
・『保元物語』研究史展望 大島龍彦
・『文藝時代』に見る川端文学 ―川端康成の新しい文芸とは― 康林
・「牛の角文字」考 正木好弘
・再考,まぼろしの「日本言語教育」 関正昭
松村信美先生略歴・主要著書論文目録

2000年度 彙報
○2000年度行事
国文学会春季大会(公開講演会・総会) 6月1日
演題
・斉明天皇とその時代 ―酒船石遺跡の歴史的背景― 京都教育大学教授 和田萃氏

国文学会秋季大会(公開講演会・研究発表会・懇親会) 11月11・12日
講演
演題
・貴族女性と「家」 南山大学助教授 辻本裕成氏
・唐代小説の創作意図 広島大学教授 富永一登氏
研究発表
・『古事記』仲哀天皇条託宣について 中京大学大学院生 田中智樹
・『古事記』における「心」と「情」 中京大学講師(非) 清谷美奈
・大伴旅人と筑紫歌壇 ―「見雪憶京歌」を中心に― 中京大学大学院生 水戸善貴
・太田牛一著『豊国大明神臨時御祭礼記録』の改稿とその意図 中京大学大学院生 磯部佳宗
・小筆を中心とした中学校書写指導の実践 ―半紙作品の創作指導を通して― 富山県福光町立吉江中学校教諭 川端芳彦
・川端文学の土台 ―「文藝時代」に見る川端康成― 中京大学大学院生 康林
・太宰治『駆込み訴へ』について 中京大学大学院生 清水摩耶子
・唱歌と明治の「立身出世」 ―「あおげば尊し」を中心に― 名古屋大学大学院生 田中克己
・宮沢賢治『ひのきとひなげし』論 ―<少女歌劇>という視角から― 中京大学大学院生 黒田恵美子
懇親会(11日) 於 八事マルベリーホテル

国文学会主催文学踏査 4月15日
妻籠・馬籠(脇本陣奥谷郷土館・藤村記念館・永昌寺、対象は1年生)
参加者(松村信美・菅野雅雄・長谷川端・藤沢弘昌・熊田淳美・佐藤房儀・森下純昭・佐藤隆・原國人・福井佳夫・酒井敏・柳沢昌紀 以下223名)

国文学会後援学部学生合同研究発表会 10月28日
古代文学研究会・上代文学研究会・近世文学研究会・近代文学研究会・国語教育研究会より、所属学生6名による研究発表

○学位取得
本会会員、大島龍彦・李美燕の両氏が、本学より「博士(文学)」の学位を授与されました

○人事
採用
森下純昭教授(中古文学)
定年退職
松村信美教授