学部長挨拶

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中京大学 工学部 学部長

Shinji Uebayashi上林 眞司

略 歴

1981年 名古屋大学工学部電気電子工学科卒
1986年 名古屋大学大学院工学研究科博士課程修了 
工学博士 NTT 通信網第二研究所
1996年 NTTドコモ 研究開発部 主幹技師
2003年 ワイヤレス研究所 EMC研究室長
2009年 中京大学 情報理工学部 教授
2013年 中京大学 工学部 教授
2021年 中京大学 工学部 学部長
専門:電波工学、無線通信工学

未来の産業界を牽引する 
人材と技術を生み出す拠点として

 中京大学は、2013年に情報理工学部を改組して誕生しました。まだ若い工学部ですが、既に1,000人を超える卒業生を輩出しました。彼らは、中部圏を中心に、全国の企業で、開発者として、技術者として活躍しています。

 さて、近年の産業界を取り巻く環境は、ドラスティックに、また爆発的なスピード感で変化しています。製造や物流のプロセスが従来の概念を変えるほどにグローバル化し、一部の領域ではすでに人間を超えたといわれている人工知能(AI)技術が新ビジネスを次々に生み出すなど、過去の経験や価値観だけでは対応できない時代に突入しています。このように変化が激しく先の読めない不透明な状況は、既存産業の強化・再構築、あるいは新産業を創出する可能性を秘めているともいえ、大きなチャンスでもあります。いま産業界からは、このような時代に柔軟に対応できる人材、変革を力強く先導できるイノベーティブな人材が求められています。

 IT革命黎明期の1990年に、工学部の前身である情報科学部が設立されて以来、本学部は、情報技術を核としつつ、着実にその研究領域を拡大してきました。現在は工学部として再生し、わが国の製造基盤を支える中部圏に位置する研究・教育機関として、ものづくり技術との融合を加速させています。工学の基本要素である機械系、電気系、そしてそれらをつなぐ情報系技術の3分野を基軸に、全4学科を名古屋と豊田の2つのキャンバスに効果的に配置し、工学分野で活躍するたくましい人材の育成拠点として、また、産業界の未来を強力に支えるR&D拠点としての役割を担っています。

 本学の工学部は、「即戦力」の養成を重視しています。ただし、新時代の即戦力とは、即効性のあるスキルだけではなく、むしろ未経験の環境変化に対する「適応力」と、いかなる課題にも共通的に有効な「基礎力」であると考えています。本学部では実験系授業の充実や早期の研究室配属を通して学生と教員・産業界との接触機会を拡大し、きめ細かな工学教育を実践しているほか、独自の自主提案型プロジェクト制度や、海外留学、企業インターンシップ支援の仕組みを允実させるなと、エンシニアとして重要な、経験値や主体性の醸成を図っています。

 また研究面では、国内外からさまざまな分野の研究者を結集し、工学分野を幅広くカバーしています。それぞれの専門技術をコアとした研究成果は.企業連携などを通して産業界にタイムリーに還元され、あるいは長期レンジのナショナルブロジェクトへの参画など、現在と未来、両面に貢献しています。また総合大学としての強みを活かし、人文科学系を含む異分野との融合研究も始まっています。むろん、このような活動は日々の教育現場にも効果的にフィードバックされていることから、学生たちは常に世界最先端の技術に触れることができ、その結果、研究成果を国内外の学会や展示会で発信したり、世界的コンテストに果敢に挑戦するなど、着実な成長を遂げています。

 中京大学工学部は、工学の未来に目を輝かせる若者たちの好奇心と成長への意欲に、また技術立国を支える産業界からの熱い期待に、これからもしっかりと応えていきます。ひきつづき、力強いご支援を頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

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