専攻紹介

1 沿革

1973年、国文学専攻修士課程設置
1982年、国文学専攻博士後期課程増設。上代・中古・中世・近世・近代の各時代文学および国語教育・漢文学専攻の教授をそろえて発足。
2009年、専攻名を「日本文学・日本語文化」に改称。
2018年、歴史文化専攻を増設し、日本の文学や語学、歴史を広く学べる態勢となる。

2 人材養成の目的

文学研究科は、日本の文学及び言語並びに歴史に関する広範な専門知識を身に付け、それを高度情報社会の中で適切に活用し、生起する諸問題に実証的に対処することのできる、高度専門職業人及び研究者を養成する。また、職業人や研究者として高い倫理観を持ち、社会生活において適切かつ模範的な言動が取れる人材を養成する。

博士前期課程(修士課程)
日本文学・日本語文化専攻博士前期課程は、長い歴史をもつ日本の文学や言語を研究しながら、移りゆく流行の奥にひそむ、不易な価値や本質を追究している。こうした追究を通して、あるべき日本の伝統的文化を明確に自覚し、継承するとともに、後代の者に伝えてゆくことを教育の目的とする。その目的を達成するため、日本の文学や言語に関する広範な専門知識を身に付け、各種の情報を正確に理解した上で、的確な日本語で自身の考えや思いを表現でき、さらに優れた日本語運用能力やコミュニケーション能力を活かして、教育や行政、企業等の諸業種において、指導的な立場で活躍できる人材を育成する。
歴史文化専攻修士課程は、日本の歴史文化に関する広範な専門知識及び史資料の読解力を有し、その知識・能力をもって史資料や史跡を今の時代に保存・管理・活用する者として、あるいは広く歴史や伝統を踏まえた地域社会の発展を推進する者として、博物館その他の社会教育、自治体史編纂、まちづくり、学校教育、出版、観光などの場において、指導的な立場で活躍できる人材を養成する。

博士後期課程
日本文化・日本語文化専攻博士後期課程は、日本の文学や言語の研究をいっそう深化させ、あわせて隣接分野も俯瞰しながら、その普遍的な意義を追究してゆく。こうした追究を通して、日本の伝統が育んできた価値観や美意識をあきらかにし、現代的視点から改めて位置づけてゆくことを教育の目的とする。その目的を達成するため、人文学の諸領域における高い専門能力と古今の文献の活用能力を身に付け、日本文学、日本語学、日本文化及び漢文学の分野において高度で独創的な研究を行うことができる人材を養成する。

3 教員構成

上代・中古・中世・近世・近代・日本語学・比較文学(以上は日本文学の分野)、および計量日本語学・出版論・書道(以上は日本語文化の分野)、さらに古代史・中世史、戦国織豊期・近世史・近代史・思想史・民俗学(以上は歴史文学の分野)などの専門家をそろえる。日本の文学はもとより、広く語学や歴史に関連した研究に対応できる陣容を整えている。

4 施設• 設備

本学は名古屋・豊田両キャンパスの図書館に102万冊の図書を蔵している。そのうち文学部・同研究科のある名古屋キャンパスにおける文学・芸術・語学・歴史の図書は17万冊である。大学院増設以来、図書の充実につとめ、特に江戸以前の写本の蒐集では中部地区屈指の蔵書となっている。貴重本のマイクロフィルムも市販されているものは殆ど揃え、院生の要望にこたえている。

5 資格

博士前期課程(修士課程)の日本文学・日本語文化専攻においては、国語および書道の専修免許状を取得することができる。同じく歴史文化専攻においては、社会(中学校)と地歴(高等学校)の専修免許状を取得することができる。本大学院においては修士の学位を取得すれば、同時に教務課で専修免許状を一括で申請して、交付できるようにしている。

6 進路

博士前期課程(修士課程)・博士後期課程修了者とも、教育方面への進路が多い。具体的には、大学教員(外国も含む)・大学研究所員、中学・高校教員などである。また留学生の中には、母国の大学教員になった者もいる。

7 在籍者数および定員

2019年度は博士後期課程1名、博士前期課程(修士課程)7名(うち日文2名、歴史5名)が在籍している。定員は博士前期課程(修士課程)が各年度8名(うち日文5名、歴史3名)、博士後期課程が各年度2名(日文のみ)である。

8 受験者数

2019年度の博士後期課程の受験者は0名。博士前期課程(修士課程)の受験者は5名(うち日文2名、歴史3名)、そのうち5名(うち日文2名、歴史3名)が全員合格。

9 学位取得者

学位取得者は、課程博士(文学)6名で、論文博士(文学)8名である。

10 院生による研究活動

大学院と学部には、共通の研究組織として「中京大学文学会」があり、広く人文科学の発展に寄与している。この学会では毎年春と秋、内外の研究者に呼びかけて大会を開き、第一線で活躍する研究者を招いて講演をお願いしている。さらに本専攻所属の院生たちも、自分の研究成果を発表している。院生たちにとっては大変な労苦だが、この発表によって研究への自覚が生じ、研究者としての自己を点検することにもなる。大会の参加者には、学外からの研究者も多く、中部地区の学会として広く認知されている。また30年以上にわたって、学会誌を刊行して研究成果を公募し、学界に貢献しつづけている。