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新たな「学生のための居場所」づくりの軌跡―センタービルラウンジ改修プロジェクトに迫る!―

 2025年5月から約1年間にわたって活動が行われたセンタービルラウンジ改修プロジェクト。3月30日にこのプロジェクトの集大成となるお披露目会が行われました。そこで今回は、このプロジェクトに携わった村瀬詩歩さん(総合政策学部3年)にお話を聞きました。

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 7階フロアを担当したメンバー(左から5人目が村瀬さん)

センタービルラウンジ改修プロジェクトとは?

 名古屋キャンパスのセンタービル(0号館)は、中京大学開学40周年を記念して1994年に完成しました。それ以来、建物内のラウンジの大きな改修は行われておらず、今回が初めての改修となります。また、学生のパソコン必携化やオンライン授業の導入など学生を取り巻く環境も大きく変化しています。

 このプロジェクトのコンセプトは「学生と作るラウンジ」。「学生生活に必要なラウンジのデザインをつくる!」というミッションのもと、現代の学生のニーズに合わせたラウンジへ改修することを目的としています。

 そして、このプロジェクトには国内トップクラスのオフィス家具メーカーである株式会社イトーキ、コクヨマーケティング株式会社、そして教育機関向けの豊富な実績を持つ販売代理店の株式会社丸天産業の3社が学生と協力して取り組みました。プロジェクトには学部や学年の枠を超えて22名の学生が参加。メンバーは各企業への訪問やワークショップを重ね、空間デザインの検討を行いました。

「縁」がきっかけに動き出すプロジェクト

 村瀬さんは、イトーキチームとして7階エレベーター前フロアのリーダーを担当。村瀬さんを含め9名のメンバーと共に活動を行ってきました。まず、このプロジェクトに参加したきっかけに「7階のラウンジを総合政策学部の授業の合間で使うことが多く、メンバー募集の案内を見つけ、企業の方々と一緒にできることや就活のことも意識してやろうと思いました」と話しました。その上で「私が中京大学に入った証を形にして残したいという思いがありました」と語りました。

 どの企業とプロジェクトを進めていくかは、ショールームへの見学などを通してメンバーが自由に決めることができたそうです。「日程が合わずイトーキの見学にしか行けなかったが、自分の中での印象が良かったことや、3社とも行った友人からもイトーキが良かったと話していたことが決め手となり、イトーキに決めました。まさにご縁があったなと感じています」と振り返りました。

 今回のプロジェクトでは、デザイン案やメンバーの意見などを学生と企業が直接連絡を取り合う形で進めていきました。その中で村瀬さんはスケジュール管理や企業との連絡、チーム内の意見の集約や雰囲気作りを担いました。そんな中で特に印象に残った出来事に、ラウンジのコンセプトを一から考え直すことがあったと振り返ります。「自分たちが欲しいものを重視するか、みんなが欲しいものを重視するのかを話し合う中で、どのように決めたらいいのかわからなくなって止まってしまったことがあった。そこで一度ゼロからやり直すときに、昼過ぎから夜8時くらいまでメンバーと話し合ったことが大きな転換点になった」と語りました。

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 ラウンジについて説明する村瀬さん(右側)

生まれ変わった「みんなのための巣」

 様々な試行錯誤を経て完成したラウンジのコンセプトは「Nest for you ― みんなのための巣」。「Nest」には、どんな時でも安⼼して帰ってこられる場所であってほしいという願いが込められています。

 ラウンジの内部はこれまで中央にあった仕切りを無くしたことで広々とした空間に生まれ変わりました。またパソコンでの作業がしやすいように、新たにローカウンターを取り入れたり、各座席にコンセントを備え付けられたりしています。これは、パソコンを使用している際にハイカウンターでは前のめりの姿勢にならないといけないことや、背の低い人だと足が全然届かないことがあるという意見からデザインに生かされました。このように新しいラウンジには、メンバーや実際に使用している学生の意見やアイデアをデザインに反映しています。「チームの中でもラウンジの理想像や求めているものがバラバラだったので、どのような人にも使ってもらえるように4つのエリアに分けてそれぞれで工夫をしました」と村瀬さんは話します。

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プロジェクトを通じた学び・変化は

 このプロジェクトでは、実際に社会人の方々と共同で進めていきました。そのような関わりを通じて「社会人と話したことがなかったため、高校生や大学1年生の頃は大人に対して怖いというイメージがあったが、自分の延長にあるもので同じ人だし、意外とみんながやさしいということがわかったのは良かったです」と述べました。

 1年間のプロジェクトを通じて村瀬さんは、「やってよかったなの一言に尽きるが、それと同じくらい大変でした」と話しました。「今回企業の方と関わって自分のやったことがこんなに大規模な形になることに挑戦することは初めてだ。年上の人もいる中でリーダーをやらせてもらったことも、自分にとって初めての挑戦で新鮮だった」と振り返りました。

 そして今回のプロジェクトを通じて「自分自身の挑戦に対してのハードルが下がり、これまで以上に気軽に挑戦できるようになりました」と新たな発見が生まれたことも話していました。

学生たちが作り上げた「新たな居場所」は他にも!

 今回は主に7階ラウンジについて紹介しましたが、このほかにも6階〜8階のラウンジが新たに生まれ変わりました。どのフロアにもプロジェクトに参加した学生のアイデアがたくさん詰まっています。

 6階エレベーター前のフロアは株式会社丸天産業と共同でデザイン。「panoma(ぱの間)『ぱっ』と見渡す こころ広がる」のコンセプトのもと、向かい合わせの大テーブルやU字型テーブルを中央に設置。また畳敷きの小上がりが設置されるなど幅広い用途で使用することができます。

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 6階エレベーター前フロアを担当したメンバー

 6階西側と8階エレベーター前のフロアはコクヨマーケティング株式会社と共に作り上げました。6階西側フロアは「Drift」のコンセプトのもと、一人用や気軽に座ることができるソファ席やパーテーションが設けられたテーブルなど、ゆったりとした心が落ち着かせたり、一人で集中したりすることができるような空間となっています。

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 6階西側フロアを担当したメンバー

 8階エレベーター前フロアは「Link」のコンセプトで、中央部に設けられたS字型ソファやグループワークに最適なボックス席、高層階であることを活かして、靴を脱いでピクニック気分で過ごすことができるスペースなど、人々がつながり交流することができる空間となっています。

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 8階フロアを担当したメンバー

 企業と大学生が連携して作り上げた「学生による、学生のための居場所」。これからもこのラウンジを通じてさらなる学生の挑戦やつながりを育む場となっていくことが期待されます。

「センタービルラウンジ改修プロジェクト」これまでの活動はこちらから

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取材 学生広報スタッフ「ライト」

 文・写真:三上祐輝(現代社会学部2年)