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世界大会出場選手が語る、振り返りと今後の目標

 第101回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が迫る8月27日、谷口卓選手(GSTR財団/2023年度スポーツ科学部卒)、西小野皓大選手(スポーツ科学部4年)、山本大地選手(スポーツ科学部2年)、藤井萌夏選手(スポーツ科学部3年)、本学水泳部の髙橋繫浩部長、佐々木祐一郎監督にインタビューを行いました。世界大会での振り返りや今後の目標についてお話しいただきました。

 谷口選手は世界水泳において、個人種目では50m、100m平泳ぎに出場。50m平泳ぎでは、予選から自身の持つ日本記録を更新し、26秒65という記録をたたき出しました。大会を振り返って谷口選手は、「日本記録更新を経て、大きく自信がつきました。初めて世界で戦える位置までいったので、次からメダル獲得が目標だと公言していいと思える機会になりました。また、これからが楽しみにもなりました」と話していました。そして、「メダル獲得に向けて、メダルを取れて当たり前の持ちタイムをオリンピックまでに出しておきたい」と、今後の目標を掲げていました。

 200m背泳ぎに出場された西小野選手。大会前に課題としていた前半のタイムに関して、「タイムとしてはベストで入れたが、トップの選手とは大きく差があることが改めて分かったので、まだ全然だめです」と自己評価。今後について「最終目標は28年のロス五輪出場なので、まずは代表に入り続けること。また、世界レベルがどんどん上がってきていることを実感できたので、自分自身ももっとレベルアップしていこうという気持ち」だと話しました。西小野選手は9月4日から行われるインカレで、個人で100mと200mの背泳ぎに出場します。「個人2冠を達成したいと思っています。団体では男子総合優勝を目標に掲げているので、たくさん点数を取ってチームに貢献できるように頑張りたいです!」と、活躍を誓いました。

 2人は競泳日本代表の雰囲気について、「若い選手も多い中で、モチベーション高く、チーム一丸となってレースを乗り越えてきたことが非常に印象的」と語ります。

 山本選手は、ワールドユニバーシティゲームズ(大学生の世界大会)で、400m・800m・1500mの自由形に出場しました。非常に良い経験ができたとしつつ、今後の世界大会ではA代表に入れるように頑張りたいと意気込みます。また、インカレについても「400mと1500mの自由形に出場します。1500mでは、昨年は先輩とワンツーフィニッシュできましたが、今年は自分が優勝できるように頑張ります」と話します。

 藤井選手は世界水泳アーティスティックスイミング部門のチームフリーにて、銀メダルを獲得。成果が出てうれしかったと話す一方、今後の世界大会ではチームフリーだけでなく、全種目でメダルを獲得できるように頑張りたいと意気込みます。インカレについても、「新しい演目なので、楽しみながら頑張りたいです」と力強く話しました。

 佐々木監督はインカレの注目選手として、背泳ぎの竹葉智子選手(スポーツ科学部4年)をあげました。「コツコツ努力している選手なので、最後になんとか実を結んでほしいと思います。中京は応援のエネルギーが非常に強いので、これまでの選手のようにそれを力に変えて頑張ってほしい」と語っていました。また、全体としても、チーム一丸で頑張ってくれるだろう、と期待している様子でした。

 最後に髙橋部長が、今後の水泳界について述べました。世界水泳では、代表チームの雰囲気がいいことが印象的だったと話しました。水泳界は今、変わっていかなければいけない時期にあり、それを意識した動きが見られたような気がしたと評価しています。若い選手が出てきて、昨年のパリ五輪の反省から、徐々に明るいニュースがまた見られそうだと期待する様子がうかがえました。インカレについても、4年生のリーダーシップ的役割は非常に大きいとし、西小野選手筆頭に活躍を楽しみにしていました。そして、日頃応援いただく皆さんにも、大いに期待してほしいと締めくくりました。

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 (写真左から)髙橋繫浩部長、谷口卓選手、山本大地選手、藤井萌夏選手、西小野皓大選手、佐々木祐一郎監督

 インカレアーティスティックスイミングは8月31日に横浜国際プールで行われ、藤井選手はソロフリーで8位をおさめました。

 競泳は9月4日から7日に東京アクアティクスセンターで行われます。

企画・制作 学生広報スタッフ「ライト」

  • 文:河澄祥歩(文学部3年)
  • 写真:宇都亜衣菜(文学部2年)