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大迫力!大相撲名古屋場所に学生広報スタッフ「ライト」が潜入

 IGアリーナで7月13日から開催されている大相撲名古屋場所(日本相撲協会、中日新聞社主催)。5日目となる7月17日、学生広報スタッフ「ライト」が取材しました。

 学生広報スタッフ「ライト」は昨年より、中日新聞社と連携したスキルアップ研修を受講しており、今回はその一環として大相撲名古屋場所に潜入しました。

 まず名古屋場所を担当されている名古屋市熱田区出身の熊ヶ谷親方(元幕内玉飛鳥)に、サブアリーナを紹介していただきました。サブアリーナでは、日本相撲協会のグッズ販売やちゃんこを味わえる飲食店が並び、名古屋場所初登場のクレーンゲームや、昨年より数が増えたガチャガチャを楽しむ来場者で大賑わいでした。その中でも、力士と一緒に食事ができる飲食スペースには驚きました。

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 今年度から、名古屋場所の会場はドルフィンズアリーナからIGアリーナへと移りました。会場の変更に伴い、力士にとっては控え室から土俵入りまでの動線が変わること、観客にとっては最寄り駅の変更などの変化がありました。また、取組が行われる「メインアリーナ」と、物販や飲食スペースのある「サブアリーナ」が明確に分かれている点について、熊ヶ谷親方は「切り分けがうまくいっているのではないか」と語りました。

 4日目を終え、幕内土俵入りから横綱の土俵入りまでが無事に進行したこと、そしてIGアリーナ特有の"音の反響"がとくに印象に残っていると話し、「ようやくここまできたな」と実感を込めて振り返っていました。

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 今年度、公益財団法人として設立100周年を迎えた日本相撲協会。「生まれる前からある大相撲に携われていることに幸せを感じる」と語る熊ヶ谷親方は、「これからも100年、200年と続くように努力していきたい」と、大相撲への強い想いを口にされました。今後ある、34年ぶりのロンドン公演については、「初めて相撲を見る海外の方に、力士の所作や日本の伝統文化を味わってほしい」と期待を込めます。真剣な眼差し、体がぶつかり合う音、そうした瞬間こそが、相撲の魅力だと話していました。世代や国を超えて心を打つ、そんな大相撲の力を改めて実感するとともに、今後の広がりにも注目していきたいです。

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 熊ヶ谷親方への取材後、実際に相撲を観戦しました。土俵の中で繰り広げられる力士同士の激しい攻防に会場の熱気は最高潮に達し、大きな歓声が何度も上がりました。取組には、アメリカンフットボール部との合同稽古でお世話になった安治川部屋の力士、東前頭筆頭・安青錦も出場。内無双を繰り出し、関脇・霧島を破り、連勝記録を伸ばしました。

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 全取組終了後には、本場所を観戦した中京大学附属中京高等学校2年の島田麻央選手にもインタビューをしました。スポーツ観戦について尋ねると、「スケート以外もスポーツを観ることは好きで、今日も良いリフレッシュになった。身体や迫力の大きさ、予想がつかない取組の進行に面白さを感じた」と語る一方、「対戦前の集中の仕方や、力士の股関節の柔軟性がフィギュアと似ているのではないか」とフィギュアスケートに通じる参考点も見出せたようでした。

 大相撲名古屋場所が開催されたIGアリーナでは、ISUジュニアグランプリファイナルが12月に開催される予定です。「広く、多くのお客さんが入るこの会場で滑ることができるようにジュニアグランプリシリーズを頑張りたい」と意気込みを見せていました。また、「今シーズンはジュニア最後の年でもあるので、シニア前の準備の一年として捉え、自分の課題である『表現力』を少しでも改善できるように頑張りたい」と決意を語りました。

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 大相撲名古屋場所も残すところあとわずか。果たしてどの力士が栄光をつかむのか、千秋楽まで目が離せません。

取材 学生広報スタッフ「ライト」

  • 文・写真:井上凜香(総合政策学部3年)・髙橋陽色(文学部3年)