活動内容発信コンテンツ
【Beyond vol.30】主将対談 サッカー部×アメフト部

2025年シーズン、中京大学サッカー部とアメリカンフットボール部、それぞれの主将を務める二人が対談した。
サッカー部の那須健一選手とアメフト部の鈴木満冴貴選手。
競技こそ違えど、鈴木選手は高校までサッカー部に所属し、しかも当時のポジションは「ボランチ」。実は那須選手と同じポジションだったという共通点を持っている。
今回、そんな共通点を持つ二人が「体づくり」や「競技を続けるモチベーション」について語り合った。
競技と出会ったきっかけとは
那須:
年少くらいから始めました。体を動かすことが幼少期から大好きだったこともあり、よく公園で遊んでいました。その時にたまたまあったボールを蹴ったことがサッカー人生の始まりでした。そこから幼稚園のグラウンドで毎日のようにサッカーをするようになり、大好きになって今でも続けています。
鈴木:
大学から始めました。高校まではサッカー部に所属していましたが、フィジカルに自信があって、試合でファールになることが多く「ものたりないな...」と感じることがありました。そんな時に中京大学アメフト部から声をかけてもらい、アメフトに興味を持ち、大学から始めることにしました。
お互いの競技の印象
那須:
サッカーとは迫力が違うなと感じます。見ていて楽しいですし、サッカーにはないコンタクトプレーがあるのでカッコよくてすごいなと思います。
鈴木:
サッカーは味方同士がミスしてもカバーしあうスポーツという印象ですね。信頼関係が成り立っていないとできない競技だと思います。
那須:
まさに、その通りです。(笑)
ライト:
那須選手はアメフトを見たことはありますか?
那須:
あります。いとこがアメフトをしていたので、何回か試合を見たことがあります。迫力が凄かったですが、ルールが難しくて...。ラグビーとは少し違いますよね。サッカー部はラグビー部とよく交流があって、お互いの試合に応援に行くことが多いので、ラグビーのルールはわかるんですが、アメフトはちょっと難しかったです。
鈴木:
ちなみに、サッカー部の試合は個人的に見に行きますよ。今日の試合(3月25日愛知学生サッカー選手権大会準々決勝)も見てましたよ。ゴールの瞬間も見てましたよ。(笑)
那須:
ほんまっすか!?(笑)私服で来られるとラグビー部の選手と見分けがつかないから、気づかなかったですね。
大学入学から40kg増量!鈴木選手の体づくり
那須:
俺ももっとゴツくなりたいんですけど、何をどうしたらそんなにゴツい体ができるんですか?
鈴木:
筋トレと食事かな。
那須:
食事は質より量?
鈴木:
質にもこだわってる。
那須:
1日に何食食べて、どれくらいの量を摂ってるの?
鈴木:
1日5食とプロテイン2回かな。朝から炭水化物とタンパク質はめちゃくちゃ摂ってます。
那須:
朝からですか!?それってどれくらいの量を食べるの?
鈴木:
1回の食事で米2合を食べてます。
那須:
えっ、1日10合食べるってことですか!?
鈴木:
そうですね。
那須:
すごっ...(驚愕)
鈴木:
アメフト部は「アスリート食堂」をよく利用していて、ご飯のお代わりが自由なので助かってます。ただ、かなり迷惑かけているかもしれません(笑)
那須:
おかずだけで米2合は足ります?ふりかけとかですか?
鈴木:
ふりかけとかを使いながらなんとか食べています。米2合を食べるのはノルマではないんですが、「強くなりたい選手は食え」という考えなので頑張って食べてます。
那須:
しんどくないんですか?
鈴木:
しんどいですよ(笑)。「お腹が空いた」という感覚がほとんどないですからね。高校まではご飯を食べるのが好きだったんですが、今は結構辛いです。朝食べると吐き気がすることもありますし。
那須:
食べるタイミングは?
鈴木:
8時に1回目を食べて、11時、15時、18時、20時にそれぞれ食べるかな。その間にプロテインを2回挟む感じです。
那須:
自分はお腹が空いている時の夜ご飯に1.5合くらい食べることがありますが、2合はさすがに無理ですね。
那須選手の「筋肉をつけたい」という悩みへの鈴木選手からのアドバイス
ライト:
普段お二人はフィットネスプラザ(以下、フィット)を使いますか?
那須:
ちょくちょく行ってますよ。
鈴木:
(那須選手のこと)フィットで結構見るよ。
那須:
マジか(笑)どうやったら筋肉つきます?
鈴木:
フィットで死ぬ覚悟を持ってやることですね。
那須:
(笑)たしかに声すごいもんね、アメフト部。声えぐいです。
鈴木:
重量を挙げる時に踏ん張るのでその時にめちゃくちゃ声出してますね。覚悟決めてますね、朝から。
那須:
やっぱりサッカー部はまだまだ甘いですわ(笑)まじで頑張らないといけないですね。
那須選手のモチベーションの保ち方
鈴木:
年少から今まで長くサッカーを続けてきて、どうやってここまでモチベーションを保ってきたの?
那須:
サッカーが1番好きってだけですね。好きなことをしているだけだから、「プロになって続けたい」というモチベーションでトレーニングを頑張り続けられています。
ライト:
サッカーを嫌いになったことはないんですか?
那須:
嫌いになりかけたことは何回もあります。特に夏のランメニューとか。でも、これで試合に勝ったりできると思うと練習もできちゃいますね。
ライト:
それぞれ嫌いなメニューはありますか?
那須:
メニューというか、2日間オフを挟んだ日のスプリント系のランメニューが一番しんどいです。
鈴木:
アメフト部は、3分間走というメニューがあってそれが一番きついです。3分間の中でコートの直線を2本か3本くらい切り返しで走るメニューなんですが、どれだけ自分と戦って記録を伸ばしていくかが大事なのできついです。
ライト:
二人ともランメニューが辛いんですね。
那須:
そうです。だから陸上部とか考えられないです。(笑)
タイプの違う主将たち
那須:
主将に選ばれた時は、「絶対自分じゃあかんやろ」と思いました。でも、一つ上の先輩や監督が「お前にまかす」と言ってくれたので、(主将に)なったからにはチームを引っ張っていこうという気持ちが強くなりました。
鈴木:
自分は3年生の頃から監督に「来年頼むぞ」と言われていたので、ある程度覚悟は決まっていました。でも、いざ主将として活動を始めると、先輩やコーチからの期待の声がプレッシャーに変わり、「きついな」と思う時期がありました。でも今ではその気持ちを切り替えて「やったるぞ!」という気持ちの方が強いです。
那須:
自分は(鈴木選手とは)逆で、プレッシャーとかあまり感じないタイプなので、むしろ期待されたりする方が「やったろ」という気持ちに変わります。
ライト:
主将の立場は難しいですか?
鈴木:
難しいですね...
那須:
自分はまだ主将になってすぐなので、まだわからないですね。これからどうなるんでしょうね。
今シーズンの目標
サッカー部:
3冠(愛知県選手権優勝・東海トーナメント優勝・リーグ戦優勝)を獲ることと、夏と冬にある全国大会で優勝することが目標。
アメフト部:
甲子園ボウルに出場し、初の地方チーム優勝を果たしてアメフトの歴史を変えることが目標。
那須選手と鈴木選手は、異なる競技で主将としてチームを牽引し、日々努力を重ねています。どちらも「強くなりたい」「チームを勝たせたい」という思いでこれからのシーズンに挑んでいくことでしょう。その活躍に注目です。
――
<プロフィール>
那須 健一(なす けんいち)
2025年シーズンサッカー部主将
生年月日:2003年10月2日
出身:兵庫県
高校:賢明学院高等学校
ポジション:MF(ミッドフィルダー)
その他:幼少期からサッカー一筋
鈴木 満冴貴(すずき まさき)
2025年シーズンアメフト部主将
生年月日:2003年4月30日
出身:愛知県
高校:至学館高校
ポジション:OL(オフェンシブライン)
その他:高校まではサッカー部
企画・制作 学生広報スタッフ「ライト」
- 文: 酒井梨奈(総合政策学部4年)
- 撮影: 住田晃基(国際学部3年)