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女子アルティメット部 岡田葵、未経験からチームの主将、そして日本代表へ
高校まで軟式野球に打ち込んでいた岡田葵選手(スポーツ科学部4年)。大学入学を機にアルティメットを始め、2025年6月21日からスペインで開催されるWFDF2025世界U24アルティメット選手権大会の日本代表に選出されました。今シーズンは中京大学女子アルティメット部の主将を務め、明るい性格と熱い闘争心でチームを牽引しています。今回は、岡田選手に競技やチームへの想いを伺いました。
岡田選手がアルティメットを始めたきっかけは、中学時代に所属していた野球チームの先輩の影響でした。大学入学後、部活動を探していた際に、その先輩からの誘いを受けて入部。最初はルールもわからなかったものの、「ただ楽しい」と感じたことが競技を続けること決め手となりました。
今では、持ち前の明るさとサービス精神でチームの中心的存在として盛り上げる岡田選手。赤色のウェアを好み、黄色のスパイクと白いグローブを身につけていることから周囲からは「ミッキー」と呼ばれ、親しまれています。
ミッキーのポーズで写真に応じる岡田選手
アルティメットは、走り続けたり跳んだりと激しい動きが求められる競技であり、非常に体力を要します。さらに、中京大学のアルティメット部は学内に練習拠点がなく、豊田市内にある公園の野球場やサッカー場などを借りて練習しています。そのため、施設使用料や移動の負担が大きく、授業のある日は大学内の駐車場に集合し、車に乗り合わせて移動するなど、チーム全員で協力しながら練習に励んでいます。
河川敷に近い公園での練習では、強風の中でプレーすることが多く、試合によって感覚がズレるのではないかと尋ねると、「異なる環境でプレーすることが試合で勝つための重要な要素になっている」と語ります。全日本インカレの決勝は屋内で開催されるものの、普段の試合は屋外が中心です。そのため、風向きによって投げ方を変えるなど、瞬時の判断と対応が求められます。アルティメットは、柔軟な対応力や風を読む判断力が不可欠な、戦略性の高いスポーツなのです。また、試合時間は主催者によって異なり、50分で行われる試合や、前半・後半に分かれて実施される試合もあるなど、ルールの特殊性もこの競技の特徴の一つです。
岡田選手は、野球の経験がアルティメットにも生かされていると話します。ディスクを地面に落とすと攻守が切り替わるため、ダイビングキャッチが求められる場面が多く、その際に野球で培ったスキルが役立っているそうです。また、今シーズンのチームにはソフトボール経験者が多く在籍しており、スポーツ経験を活かしてプレーする選手が多いこともチームの強みです。
アルティメット未経験者がほとんどの中京大学Naughty Kidsは1994年に創部され、全日本インカレで9回の優勝を誇ります。しかし、昨シーズンは惜しくも2位となり、悔しい思いを経験しました。「来年は勝つために個人の能力を向上させる」と決意を新たにし、日々努力を重ねている岡田選手。
今シーズンの目標を尋ねると、岡田選手は力強く「日本一です!!全日本インカレはもちろん、全日本選手権でも日本一を獲ります!!」と語ってくれました。得点力の高さが強みの中京チームをプレーで牽引する岡田選手。中京大学女子アルティメット部Naughty Kidsの活躍に今後も目が離せません。
企画・制作 学生広報スタッフ「ライト」
- 文: 酒井梨奈(総合政策学部4年)