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世界を見据える新入生!陸上競技部・谷口海斗の挑戦
2025年4月、中京大学スポーツ科学部へ入学した谷口海斗選手。ベスト記録は5m20と、信号機の高さに匹敵する驚異的な跳躍力を誇ります。高校3年時には、全国でも屈指のレベルを誇る愛知県で県高校記録を樹立。中学・高校時代を通じて、同年代のトップ選手として走り続けてきました。
谷口選手が棒高跳を始めたのは中学1年生のとき。3歳上の兄の影響を受けて、競技に取り組み始めました。彼の家族はまさに"棒高跳一家"であり、父・母ともに棒高跳で日本のトップ選手として活躍した経験を持ちます。中学時代から父の指導を受け、親子二人三脚で競技に打ち込んできました。また、兄とも頻繁に競技について話し合い、互いに刺激を受けながら切磋琢磨してきたといいます。母親はアジア大会で3位に輝いた実績を持ち、現在は栄養面を中心にサポート。家族の支えが谷口選手の競技力向上の大きな要因となっています。
大学生となった今、「自由な時間が増えるからこそ、時間を無駄にせずに競技と向き合っていきたい」と新たな決意を語ります。これまで一度も棒高跳を「辞めたい」と思ったことがないと話し、「棒高跳が楽しくて仕方がない」と笑顔を見せました。その純粋な情熱は、競技への真剣な姿勢からも伝わってきます。2024年の年始と3月末には台湾で合宿を実施し、海外の選手たちとの交流を通じて新たな刺激を得ました。競技力向上だけでなく、視野を広げる貴重な経験にもなったようです。
オフシーズンの冬季トレーニング期間中は、走力強化と空中動作の技術向上に重点を置いて練習を重ねてきました。走り込みと跳躍練習を繰り返し、シーズンインに向けて感覚を磨いた結果、3月末の台湾遠征の試合で早くも5m15をクリア。シーズン本番に向けて手応えをつかみました。
大学では引き続き父の指導を受けながら、さらなる高みを目指します。また、同じ中京大学陸上競技部棒高跳パートに所属する兄・谷口柊斗選手(スポーツ科学部4年)との兄弟対決にも注目です。
4月25日から神奈川県で開催される「日本学生個人選手権」では、自己ベスト更新とともに1年生ながら上位入賞を目指します。また、「全日本インカレ」ではチームの総合得点に貢献したいという強い思いを抱いています。
そして、大学2年次には「U20世界大会」や「アジア大会」などの国際大会が控えています。「代表に選ばれることは大前提。世界で戦い、世界のトップを目指したい」と語る谷口選手。国内だけでなく、世界の舞台でも名を刻むことを目標にしています。
中京大学に新たな風を吹き込む谷口選手。家族の支えを受けながら、競技への情熱を燃やし続けています。彼の挑戦はまだ始まったばかりです。大学でのさらなる飛躍に期待が高まります。今後の活躍にぜひご注目ください。
企画・制作 学生広報スタッフ「ライト」
- 文:酒井梨奈(総合政策学部4年)
- 撮影:大場雄斗(総合政策学部2年)、中野桃花(総合政策学部2年)