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"また一から"次期オリンピックに向けた河辺愛菜選手の覚悟とは

 2025年2月25日に中京大学豊田キャンパスにて広報スタッフ「ライト」と中日新聞による取材研修が開かれました。今回はオリンピック出場選手6名にライトスタッフの学生がインタビューをしました。

私たちのグループはフィギュアスケート部の河辺愛菜(かわべ・まな)さん(スポーツ科学部2年・取材時)を取材。世界でも活躍する河辺さんがミラノオリンピックの代表選考シーズンを前に今考えていること、これまでのフィギュア人生を振り返って思うことなどを深ぼりました。

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〈フィギュアスケートを始めた理由〉

Q.フィギュアを始めたきっかけを教えてください

A.3歳のころ、浅田真央選手をみて「やりたい」と言っていたのがきっかけで5歳からクラブに入りました。今でも表現や演技の参考にしているのは浅田真央選手です

Q河辺選手の思うフィギュアの魅力はなんですか?
A.他の競技とは違い結果がすべてではないことだと思います。選手1人1人に技術面、演技面で良いところがある競技なので、試合での得点に限らず選手の個性を見てもらえるというのはフィギュアならではの魅力です。

〈フィギュアを続けている理由〉


Q演技するうえで意識していることはありますか?

A.緊張するとどうしてもジャンプに意識がいってしまうのが今の課題です。客席を見るように上を見る意識をすることで自然と表現力も付いてくるので、自分がどう見せたいかというのは気を付けています。


Qフィギュアを楽しむために大切にしていることはなんですか?
A.緊張したままだと楽しく滑ることができないため、緊張をほぐすことを意識しています。

練習で調子が上がらないまま試合に臨むと不安が大きく、自信を無くすこともありますが、滑り終わった後の観客の皆さんの声や応援を思い出して、自信を取り戻してから望むようにしています。

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〈オリンピックイヤーに向けて〉

Q今後挑戦してみたいことなどはありますか?

A.新しいジャンプに挑戦してみたいです。今はトリプルアクセルの練習を積んでいるので、試合で使えたらいいなと思っています。また、4回転ジャンプにも挑戦したいと考えていて、オリンピック選考に向けて基礎から練習をし直しているので間に合うかはわかりませんが、一つ一つの技の精度は上げていきたいなと考えています。

Qミラノオリンピックに向けた思いとは?
A前回(北京五輪)と次のオリンピックは別としてまた一から望むつもりでいます。他の選手が国際試合で結果を残している分、ハンデは大きいため、一つ一つの技で加点を伸ばせるように基礎からジャンプを作り直しています。1年かけてどこまでできるかわからないですが、ハンデを埋めるためには一度崩すことも必要なことだと思っているので、夏までに再構築したいです。また、ジャンプの確率だけではなく、安定と出来栄えも狙っていくことが大切だと考えています。

Qコーチをかえたとお聞きしましたがその理由は?

A.昨年秋ごろ鍵山正和コーチに少しの間みていただいたことがありました。一週間ほどだったのですがジャンプの成功率が上がり、試合の結果につながったということ、オリンピックに向けて一から組み立てなおすということを踏まえて樋口美穂子コーチとも相談のうえ、来シーズンからは鍵山コーチにお願いしようということになりました。今シーズン見ていただいたお二人はともに、真摯に私のことを考えてくださっていて、私もどうするのが最善なのかを吟味し選んだ形です。鍵山コーチも快くお引き受けくださりました。

支えてくださる人達に感謝して、来シーズンも頑張りたいと思います。

オリンピック選考シーズンとなる来シーズン。中京勢の活躍も期待されます。「一から作り直す」と覚悟を見せた河辺さんの演技がどのようなものになるのか、今から楽しみですね。


企画・制作 学生広報スタッフ「ライト」

  • 文: 岡田美虹(スポーツ科学部2年)、中野桃花(総合政策学部1年)、 岡島歩香 (文学部1年)
  • インタビュー: 河澄 祥歩(文学部2年)、柿木 結衣(経営学部 2年)
  • 撮影: 写真:冨田 晴暉(経営学部 2年)、柿木 結衣(経営学部 2年)