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日本一の水泳部を支え続けた水泳部マネージャーの4年間とは

中京大学水泳部マネージャー(以降mg表記)佐々木和音さん(スポーツ科学部競技学科 4年)が2025年度UNIVAS AWARD(*1)を受賞しました。
中京大学水泳部は部員100人を超えます。そんな大所帯をまとめ、支える敏腕マネージャーが4年間で培ってきたこと、学業と部活を両立し、活躍してきた彼女が卒業を控えて思うことなどを取材しました。
〇mgの日常業務について
mgとしての主な業務は練習を円滑に回すことです。何十人といる選手たちが快適に効率よく練習に取り組めるよう、練習時間のスケジュール管理や季節によっては屋外水泳場の準備や管理を行っています。
また、大会におけるエントリーや新年度に入学を検討している高校生の対応なども担当しています。
朝5時や6時から準備をし、8時半まで朝練のサポートをしたのち9時半から1限のある日は授業に出るといった生活を4年間送ってきました。
○普段、サポートする中で意識していたことは?
選手の表情をよく観察するようにしていました。練習中はよくプールサイド真ん中から全体をみて選手の動きを観察することもありました。日々顔を合わせていると選手の体の状態や調子、異変に気付くようになってくるので、一人一人の顔をちゃんと見ることを大事にしていました。
また、普段からのコミュニケーションは大事ですので、観察する中で動きが良くなかったり、実力に対して思い通りに泳げていなかったりするときは積極的に声をかけるようにしていました。調子のよい選手は顔が明るく、自分から話しかけてきてくれたりするので逆にそうではない選手にこちらからコミュニケーションとるように意識していました。
〇佐々木マネから見た水泳部の魅力。
全員が「部活動」として活動できるところです。というのも、個人競技ですし、普段の練習や大会の記録については自分自身との戦いなので、孤独になってしまいがちなのですが「部活動」だと同じように頑張る仲間がいて、インカレにむけて一つのチームとして団結できるからです。部活動だからこそ味わえるその雰囲気が私は大好きでした。
また、先輩後輩かかわらずアドバイスしあう風土が部内にあり、全員でPB(パーソナルベスト・自己ベスト)を目指して強くなろうという空気があるところも魅力的です。
〇UNIVASAWARD受賞を聞いた時の感想
実際に表彰していただけるとは思ってもいなかったので、認めて貰えてうれしかったです。mgとして、主務として、全体を動かすことは最初こそ大変そうだとは思いましたが、課題について考え、解決案を探して実践していくことは楽しかったです。
4年間大変だったことを上げるなら、学業との両立はもちろんですが一番は部内での立ち回りです。特にmg陣のみんなとはぶつかることもたくさんありました。mgに途中で転向した子たちと意識差があったりもして、必要なことを都度必要だと主張していくことはしんどかったです。ですがその経験があったからこそまとめ役として成長できたことも多く、自分の中の財産になりました。そういった経験がすべて含めて受賞につながったのかなと思います。
〇mgになって得られたこと
個人的にはみんなで一緒に日本一を掲げて日々頑張る楽しさを知れたことが大学4年間を通して得られたものだと感じています。高校までは個人競技ですし自分がうまくいけばいいという意識がどこかありましたが、大学で部活に入って全員で同じ目標に向かっていく楽しさと経験ができ、これまでの人生で一番濃い4年間で間違いなく青春でした。
佐々木さんは高校まで競泳選手として競技。ケガや大学進学という目標から水泳以外でもできることを増やしたいと考えたとき、高校時代の合宿で出会った他校のmgをみてmgを志したそうです。
選手の努力や結果にスポットライトがあたるその裏で精いっぱい選手を支え、その活躍を喜んでいるスタッフがいます。そんな人たちにもこうして光があたり、もっとスポーツに関わる人が増えていくといいなと思います。
*1:UNIVASAWARDとは
競技成績だけではなく、学業充実や安全安心、大学スポーツの盛り上げ等に著しい成果をあげ、当協会の理念の体現に貢献をした学生アスリートやスポーツに関わる学生、OB・OG、指導者、団体を選出し、大学スポーツ全体の活性化に繋げることを目的としています。
企画・制作 学生広報スタッフ「ライト」
- インタビュー:取材:河澄祥歩(文学部2年)
- 文:岡田 美虹(スポーツ科学部2年)
- 撮影:大石 和佳奈(経営学部3年)、園田真那斗(現代社会学部3年)
- 編集:山本 梨奈 (工学部3年)