子どもの成長を支える運動促進の取り組み

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社会貢献
2023/06/21

スポーツ科学部
中野 貴博 教授

 私たちの研究室では、日常的に子ども達の運動実施やそれに伴う様々な成長を支える活動をしています。学校や園、地域社会と連携して子ども達の運動や体育活動の支援を行っています。皆さんは、これまでにどれぐらい運動やスポーツ活動を行ってきたでしょうか?私たちの研究室のメンバーは、教員はもちろん、そのほとんどが多くの運動実施やスポーツ参加を通して、自らを成長させてきました。

 一般的には、運動というと勝ち負けや健康増進、体力向上といったものを連想される方が多いと思います。もちろん、競技力を高めてプロスポーツ選手になる人もいるでしょう。また、運動実施によって健康増進や体力向上に効果があることも間違いないと思います。しかし、子どもの頃の運動実施はこのような直接的な効果ばかりではなく、生涯スポーツの礎となる運動嗜好性を高めたり、一緒に楽しめる仲間を増やしたり、また、運動を通して頑張る力を身に着けたり、より成長した段階では、工夫や自らの努力を計画的に行ったりと、人として生涯を通じて持続的に成長するための重要な心理、行動様式を身につけさせてくれる可能性を秘めています。

 私たちの研究室の活動では、上記のようなことを念頭に置きながら、単に運動ができるようになることだけではなく、楽しさの伝達や仲間との活動、達成に向けた挑戦や工夫などを大切にしながら、子ども達の運動活動に関わり続けています。研究面でも、子どもの運動実施と社会、教育上の効果の関係の明示や子どもが運動に持続的に関われるための仕組みづくりの提案、さらには、教育現場等において、子ども達が段階的に挑戦を続けられるような指導ガイドブックとチャレンジシートの提案などを行っています。これらの活動を継続することで、一人でも多くの子ども達に運動を好きになってもらい、運動を通した様々な成長を遂げてくれることが私たちの願いです。

 

運動ガイドブックとチャレンジカード運動ガイドブックとチャレンジカード

小学生の体力・運動能力とGRITスコアの関係小学生の体力・運動能力とGRITスコアの関係

 

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