インタビュー
拓かれた私の道
公務員を志望したのは、自治体行政を中心に学ぶ今井プロジェクト研究で地域の課題を調査したり、政策提言を行ったりしたことがきっかけ。「公益のために働く」ということが私の職業観に合っていると感じ、3年次から大学内で開催されている公務員講座を受講して本格的に勉強を始めました。
ひと口に公務員といっても、さまざまな職種があって、就職するための試験も異なります。私は生まれ育った愛知県に貢献したい気持ちが強かったので、県職員と、国家公務員一般職(※合格した各省庁の地方支部局の業務を担当する職種。名古屋法務局もその中に含まれる)の試験を受けました。最終的に名古屋法務局を選んだのは、法律という専門性を軸にしながら多様な業務を経験できることに魅力を感じたから。個別業務説明会に参加した際、職員の方々の穏やかな人柄にふれたことも理由の1つです。
入局後、熱田出張所を経て、現在は本局で採用事務や職員の勤怠管理、人事事務に必要な資料作成などの業務に携わっています。職員課は法務局の組織にとって、いわば縁の下の力持ちのような存在。来庁されるお客様と直接関わる機会は少ないのですが、職員のみなさんを職場環境面からサポートできることにやりがいを覚えます。
法務局で実際に働いてみると、登記をはじめ、戸籍や国籍、人権など、法務局で取扱う業務が多岐にわたり、かつ、その多くが人々のターニングポイントに密接に関わることを実感します。だからこそ、仕事の根拠となる法律知識を深めることはもちろん、法改正・新規施策の実施などに伴う情報のアップデートが欠かせません。これからも常に自己研鑽に努め、法律実務のプロとして成長していきたいです。
多くの人と学びに出会えた総合政策学部での4年間は私にとって、かけがえのない財産になりました。特に印象に残っているのは、プロジェクト研究の活動です。私たちの代では、JAF愛知支部 様と連携し、豊橋鉄道 様にもご協力をいただいた地域活性化ベントを企画提案し、実際に運営するところまで経験させていただきました。途中、イベント内容はもとより、開催費用の調達や安全対策などの壁にぶつかり、今井先生の指導を受けながら、みんなで話し合いや試行錯誤を重ねたことを懐かしく思い出します。また、プロジェクト研究内に公務員志望の人が多く、お互いに励まし合えたからこそ、勉強や試験、面接をモチベーション高く乗り越えることができました。当時の経験のすべてが今の自分につながっていると感じます。