桑原英明 教授

(KUWABARA, Hideaki)

メッセージ

桑原英明

日本行政の分析、政策革新と政策波及研究が専門です。市民や行政職員の政策形成能力の育成にも取り組んでいます。

総合政策は新しい学問領域です。公共政策とビジネス政策とはどこが違うのか。「総合」というのは、一体何を意味しているのか。私自身も、明快な結論を得ているわけではありません。大学で学ぶということは、常に新しい課題を発見し、これらを探求することの連続です。ひとつひとつの小さな疑問を大切にしながら、論理的に展開し、経験的に明らかにし、そして新たな政策や制度の仕組みを創造する知的営為に皆さん自身も加わることを忘れないでください。

プロフィール

研究室 312
オフィスアワー (通年)
水曜日 16時40分~18時10分
木曜日 16時40分~18時10分
担当科目 行政学、政策評価論、プロジェクト研究Ⅰ~プロジェクト研究IV
研究テーマ 政策波及の実態を探り、総合的政策管理制度を構想する。
最終学歴 慶應義塾大学大学院 博士課程(政治学専攻)
学位 法学修士(慶應義塾大学)
所属学会 日本政治学会、日本行政学会、日本選挙学会、日本地域政策学会、日本法政学会、公共選択学会

担当するプロジェクト研究について

現代日本の政府が抱えている次の3つの公共課題に対して行政学の観点から接近します。

・「人口減少社会における豊かな地域社会の実現について-日本は男性に育児休業を義務付けるべきか?」
・ 「分権化時代における政府間関係の将来像について-日本は道州制を導入すべきか?」
・ 「行政計画における数値目標設定のあり方について-日本はマニュフェストを行政計画に反映すべきか?」

【普段の授業内容】

2・3年次 2年次と3年次のプロジェクト研究は、グループによる共同研究を中心として進めます。また、政策提案書を作成する基礎知識の習得と具体的な政策論題による政策ディベートを通じて、現代日本の政府が抱えている政策課題への理解を深めるとともに、実践的な政策形成能力が身につくようにします。
4年次 個人研究を中心として進めます。各人の関心に従って、より洗練された政策提案書の完成を目指します。最終的には、政策提案書の内容を研究論文としてまとめることを目標とします。

主な研究業績

「日本の行政システムと「国民共有の知的資源」としての公文書の管理 」 『中京大学社会科学研究所叢書58』
「地方自治体による投票区・投票所再編の論理と手法-先進事例の比較を通して」『 法学研究』2023年2月
「自治体選挙管理機関とその執行活動に関する一考察 ―投票立会人制度とその運用に焦点を当てて― 」『 総合政策論叢』第13巻
「地方自治体の公文書管理制度の現状と課題」『 年報行政研究55』
共編著『現代行政学の基礎知識』一藝社、2021年