溜 和敏 教授

(TAMARI, Kazutoshi)

メッセージ

溜和敏

国際関係論という分野で研究をしています。最近はインドに関わる研究ばかりをしていますので、インド研究者と見られることが多くなりました。

担当する講義科目「国際関係論」と「国際政治史」では、学説を紹介する授業を行います。つまり、研究者たちが世界の諸問題についてどのように考えてきたのかについてお話しします。世界史の知識があれば何とかなるような授業ではありません。

国際関係論の学説がみなさんの人生にどう役立つだろうかと、しばしば自問します。本学部の他の多くの授業とは異なり、国際機関や国際開発の現場を目指す学生を除けば、卒業後の仕事にすぐに役立つことはないでしょう。しかし、世界の大きな問題や課題について優れた先人の考えを知ることを通じて、世界の仕組みへの理解を深めるだけでなく、問題を分析する力や、課題に対処する知恵を得られると考えています。

こちらも本気で授業に臨みますので、みなさんも本気で受講してください。もちろん、わかりやすく届ける努力をします。教室で会えることを楽しみにしています。

プロフィール

研究室 317
オフィスアワー 水曜日 16:00~18:00
金曜日 10:00~13:00
事前にメール(アドレスは学内ページ掲載)でアポをとってください。授業等で都合がつかない場合は上記以外の時間でも対応します。
担当科目 国際関係論、国際政治史、安全保障論
研究テーマ インドの国際関係
最終学歴 中央大学法学研究科博士後期課程
学位 博士(政治学)〔中央大学〕
所属学会 日本国際政治学会、日本南アジア学会、国際安全保障学会など

担当するプロジェクト研究について

このプロジェクト研究では、世界の問題について探求します。2年次と3年次では、国際関係や国際開発の問題に関する本をいっしょに読み、学びます。また、グループで研究課題に取り組み、他大学の合同ゼミナールや、学部内のプロジェクト研究発表会で発表を行います。4年次に行う卒業研究では、みなさんがそれぞれに関心を持った問題に対して、定性的分析の手法(数理的分析ではない方法)で取り組んでもらい、卒業論文を完成させてもらいます。

【普段の授業内容】

2年次 (春)分析の方法に関する文献講読とレポート作成、(秋)国際政治経済学の文献講読と合同ゼミナールへの取り組み。
3年次 (春)国際関係論の文献講読とレポート作成、(秋)国際政治史の文献講読と合同ゼミナールならびにプロジェクト研究報告会への取り組み。
4年次 (春)卒業研究に向けた先行研究の読み込みとリサーチ・デザイン(研究計画)の構築、(秋)卒業研究の完成。

主な研究業績

(共著書)Japan and its Partners in the Indo-Pacific: Engagements and Alignment (edited by Srabani Roy Choudhury, Routledge India: 2023)
(共著書)『これからのインド: 変貌する現代世界とモディ政権』(堀本武功ほか編、東京大学出版会、2021年)
(共著書)『現代日印関係入門』(堀本武功編、東京大学出版会、2017年)