中村将人 准教授

(NAKAMURA, Masato)

メッセージ

中村将人

専門は会計学です。特に会計制度・実務の歴史的な発展について研究しています。

高校までの勉強では与えられた問題の正解を導き出すことに力を注いでいたかと思います。しかし、現実の社会では問題を与えられることはそうそうありませんし、唯一絶対の正解がある問題など滅多に存在しません。大学生活を通じて「自ら問題を見つけ、考え、解決する」クセを身に着けて下さい。欲を言えば、その過程で会計学に興味をもってくれれば嬉しく思います。

プロフィール

研究室 432
オフィスアワー (春)火曜日14:55~16:25 木曜日14:55~18:10
(秋)火曜日13:10~16:25 木曜日14:55~16:25
担当科目 会計学、財務諸表論、簿記論、総合政策プロジェクト研究
研究テーマ 植民地経営における会計の寄与に関する研究
最終学歴 北海道大学大学院 経済学研究科 現代経済経営専攻 博士後期課程
学位 博士(経営学)(北海道大学)
所属学会 日本会計研究学会、日本会計史学会、日本簿記学会、国際公会計学会、鉄道史学会

担当するプロジェクト研究について

テーマは会計学です。会計学では、企業の状態(いくら儲かったかor損したか、どのように資金を調達して、どのようにつかったかなど)を金額で示した会計情報を取り扱います。会計学は細分すると様々な分野がありますが、簡単に言えば以下のようなことを考える学問であると思ってください。

1.どうしたら企業外部の人に対して、企業の状態を適正に示すことができるか(財務会計)
2.会計情報からその企業の状態を知るにはどうすればよいか(財務諸表分析)
3.企業の内部で経営管理(各部門の業績評価、設備投資の判断など)を行うために、どのように会計情報を用いるべきか(管理会計)
4.製品をつくるのにいくらコストがかかったか(原価計算)

上記の内容は民間企業を対象としたものですが、この他にも政府や非営利組織の会計を学ぶこともできます。

【普段の授業内容】

2年次 会計学に関する基礎的な文献の輪読を行い、資料作成と報告を毎週1組ずつ実施。この作業を通じて、資料の探し方、文章の書き方、プレゼンテーションの訓練も同時に行います。
3年次 ケース・スタディ、ディベート、グループディスカッションなどを通じて、より実践的な会計学の知識を身につけ、卒業論文の作成につなげていきます。
4年次 プロジェクト研究の集大成として、卒業論文を作成。卒業論文は製本してメンバー全員(2・3年生を含む)に配付します。

主な研究業績

中村将人「満鉄鉄道工場の原価計算」『総合政策論叢』第14巻、2023年、1-27頁。
中村将人『近代日本鉄道会計史―国有鉄道を中心として― 』同文舘出版、2019年。
中村将人「近代期日本の国有鉄道における固定資産会計―「補充費」を中心として―」『会計史学会年報』第35号、2018年、57-70頁。
Nakamura, Masato, "An Inquiry into a Transformation of the Double Account System in Japan: Yon-Kanjo Sei (Four-Accounts System) in Japanese railway companies," Business and Accounting Research, Vol.1, 2012, pp.61-70.