小泉悠氏(東京大学)を招き学術講演会を開催

2023年11月30日、総合政策学部は、東京大学先端科学技術研究センター講師(当時。現在は准教授)でロシアの軍事・安全保障を専門とする小泉悠氏を講師に招き、学術講演会「ロシア・ウクライナ戦争と日本の安全保障~現在進行中の戦争とどう向き合うか~」を開催しました。

Image title

(講師の小泉悠氏)


冒頭に今井良幸学部長による挨拶が行われたのち、小泉氏が約50分間の講演を行い、それから溜和敏准教授が司会を務めて約20分間の活発な質疑応答が行われました。学生・教職員あわせて約100人の参加者は集中して真剣な眼差しで講師のお話に聴き入っている様子でした。

Image title
(冒頭、挨拶する今井良幸学部長)


講演で小泉氏は、ロシア・ウクライナ戦争によって国家間戦争のもたらす被害の甚大さが再確認されたことや、大量の核兵器を有するロシアの侵略を止められなかったこと、国家主権か人々の命かの二者択一を迫られる状況に日本が陥らないために努力すべきこと、他国の人々との文化の違いや考え方の違いを知る必要があることなどについて語られました。その後の質疑応答では、ロシアの人々の受け止めや、戦争の見通し、人間の安全保障の観点など多様な論点について議論が行われました。

Image title
(講演会の様子)


また同日、「安全保障論」(担当:溜和敏准教授)の授業でも小泉氏が授業特別講師として登壇し、学生や担当教員の質問に答える形で、ロシア・ウクライナ戦争の背景や見通し、日本の安全保障政策への示唆、さらには軍事評論家から大学教員へと転身した小泉氏のキャリアなどについて語られました。

Image title
(授業で質問に答える小泉氏)