中京大学 情報理工学部 情報科学研究科

TOP 情報理工学部 情報科学研究科






瀧 剛志

教員紹介faculty
機械情報工学科 Mechanics and Information Technology


画像処理と可視化シミュレーション
〜スポーツや交通に役立つシステムを作ろう〜
瀧 剛志


ゼミ内容

 長谷川・瀧の2名による合同ゼミです.このゼミの中心テーマは「画像処理と可視化シミュレーション」.2次元および 3次元画像処理,動画像処理,CG・VRシミュレーションなどの基礎研究や,それらを医療,スポーツ,交通などへ応用する研究を行います.

指導スタッフ
 教授 長谷川純一,准教授 瀧 剛志(協力者:大学院生 4名)

ゼミ開催日
 火曜日 3-4限目 (その他,グループ別ディスカッションを週1回予定)

活動内容
・画像処理・CGの講義・演習(火曜日 3-4限)
・グループ別ディスカッション(各グループ週 1回を予定)
・個別ディスカッション(随時)
・学会・研究会等への論文投稿・発表
・ゼミ旅行
・関連資格取得(画像処理エンジニア検定,CGエンジニア検定,他)

共同研究先
【医用画像関連】国立がんセンター,国立長寿医療センター,名古屋大学大学院,【スポーツ関連】中京大学体育学部,【VRシステム】三菱プレシジョン,キャドセンター
<過去の実績>
【スポーツ関連】名古屋グランパスエイト,日立製作所, Jリーグアカデミー,ゴルフシャフトメーカ,大東文化大学スポーツ・健康科学部,【ゲーム製作】ナムコ,【安全運転支援】デンソー 他

ゼミの歴史
1992年- 情報科学部 長谷川ゼミ発足
1999年- 情報科学部 長谷川・瀧合同ゼミ発足
2006年- 生命システム工学部 長谷川・瀧ゼミ
<ゼミ卒業生>
・大学院博士課程 4名(博士取得 3名)
・大学院修士課程 21名
・学部生:約 180名
<卒業生の主な就職先>
NTT,スクウェア・エニックス,デンソー,デンソークリエイト,コニカ・ミノルタ,沖ソフトウェア,中電シーティーアイ,富士通SSL,NECソフトウェア中部,興和創薬,愛知県警,早稲田大学,中京大学,など

研究事例紹介
・3次元医用画像の診断支援システム
 医師の画像診断を支援するシステムです.例えば胃がんでは,しわ (ひだ )が病変部に集中するという性質があります.そこで,人体の断層像 (CT像)より,ひだ領域を取り出し,その集中の程度を計測することによって,病変らしい領域を,コンピュータに自動的に発見・提示させます.また,ひだ領域やその集中の程度も同時に観察することができます.


・映像を用いた集団スポーツのチームワーク解析システム
 スポーツ映像から,各選手およびチームの特徴的な動きを抽出し,チームワークを定量的に評価するシステムです.このシステムでは,まず,動画像処理により,映像中の各選手を自動的に抽出・追跡し,移動軌跡を得ます.その結果から優勢領域と呼ぶ一種の動的勢力範囲を算出し,その経時変化に基づいて,チームワークの評価を行います.


・フィギュアスケート自動撮影システム
 中京大学アイスアリーナに設置されている 4台の旋回型カメラを用いて,フィギュアスケート選手を自動追跡するシステムの開発を行っています.このシステムを使えば,4方向からの同時撮影はもちろん,4つの映像の良い部分だけをつなぎ合わせて 1本の演技ビデオを作ることも可能になり,トレーニングやコーチング等に役立つと考えられます.


・複数人物の行動解析システム
 イベント会場のような複数人物の動き映像から,人間の行動を認識するシステムを開発しています.まず,動画像処理により人物領域の抽出・追跡をおこない,そこから人の流れや滞留時間など種々の特徴量を計測していきます.このような複数人物の動き解析は,マーケティング調査やセキュリティシステムなど様々な応用が考えられます.


・安全走行支援のための映像提示システム
 自動車事故を防止するため,車載カメラ映像から事故につながりやすい危険な状況を自動的に検出し,ドライバーに提示するシステムの開発をおこなっています.現在は,道路上にある信号や危険物体の自動認識や,モニタードライブのための外部周囲映像の効果的な見せ方の研究などを進めています.


・運動生理機能の3次元可視化システム
 身体動作時における筋肉の活動状態や体重移動の様子を可視化するシステムです.ビデオ映像から人体の関節位置を抽出し,計算機内に人体のモデルを構築します.モデルに対して,筋肉にあたる部位を筋電強度に応じた色で着色します.動作のアニメーション表示や任意の視点から活動状態を観察することができます.


・群衆行動のシミュレーションシステム
 例えば,歩いたり,立ち止まったりする行動,人や障害物をさける行動,列を作って並んだり,群がったりする行動,これらは人間の日常的な行動として様々な場面で見受けられます.本研究では,人の移動およびそれを決定する様々な外的要因をモデル化し,特に,多くの人が集まるような状況下で,人がどのような行動をとるかをシミュレートします.


・滑走スポーツのシミュレーションシステム
 ボブスレーなどの高速滑走スポーツでは競技コースに慣れることが重要です.しかし,天候に左右されることやまた危険を伴うことから多くの練習回数をこなすことができません.そこでVR(バーチャルリアリティ)の技術を用い,選手のトレーニングを支援するためのシステムを開発しています.




担当科目

コンピュータリテラシI,プログラミングIA,プログラミングIB,機械情報工学I,コンピュータの基本システム



略歴

■学歴
1994年 中京大学情報科学部情報科学科卒業
1996年 同大大学院情報科学研究科修士課程了
1999年 同大学院情報科学研究科博士課程了 博士 (情報科学)

■職歴
1999年 中京大学情報科学部 助手
2004年 中京大学生命システム工学部 講師
2008年 中京大学情報理工学部 講師
2009年 中京大学情報理工学部准教授,現在に至る