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ロボットは人の暮らしの中へ
みなさんは,ロボットというと,工場などで使われる産業用ロボットを思い浮かべますか?最近は,ホンダの ASIMOやソニーの AIBOなどのように,家庭で使用されることを想定して開発されているロボットが増えてきていますので,こういった次世代ロボットを思い浮かべる人もたくさんいると思います.
次世代ロボットの用途としては,家事を手伝ったり,介護現場で介護者を補助したりすることなどが考えられます.今後,少子化が進む日本では,ロボットが人を助けて働いてくれることが期待されています.

私の研究室では,次世代ロボットや人工知能に関連する研究を行っています.たとえば,研究テーマとしては次のようなものがあります.
1. 人に介助されるロボット「Babyloid」の開発
2. 受付ロボット Mechadroid Type C3の表情評価
3. 感性ロボット ifbotの目と口の動作タイミングによる自然さの演出
4. 感性ロボット ifbotの感情的発話システムの作成・評価
5. ヒューマノイドロボットの動作における人間らしさの指標の抽出
6. 強化学習を用いたヒューマノイドロボットの安定動作生成
7. 赤外線の送受信による移動ロボットの遠隔操作
8. アージ・システムを応用した人工感情エージェントの開発
9. 複数タイプの人工無脳との対話コミュニケーションにおける人間らしさの比較評価
10.連続空間における強化学習のためのプランニング手法の提案
11.セルオートマトン法を用いた音楽生成システム
12.ニューラルネットワークを用いた単音の音声認識システムの試作
このように, ifbotや人型ロボット HOAP-2を知的に制御する研究だけでなく,ロボットとは直接は関係しませんが人工知能に関する研究も進めています.

HOAP-2と加納研究室で開発したシミュレータ
学生へのメッセージ
日々の講義などで学んだ視点から社会を見てみましょう.本当に人々の生活は豊かといえるでしょうか?社会の問題点を探し,次に自分がその問題を解決するためにどのようにかかわれるかを考えてみましょう.このようなプロセスから自分のやりたいことを見つけることができると思います.そして,大学を卒業するときには「自分は大学でこれだけはやった」と言えるような大学生活を送ってください.
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