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中京大中京硬式野球部/5年ぶり33回目のセンバツ甲子園へ!(前編)

―高橋監督が語る冬場の取り組み、チームの魅力とは?―

 第98回選抜高等学校野球大会(センバツ甲子園)への出場が決定した中京大学附属中京高等学校 硬式野球部。今回の出場は5年ぶり33回目で今大会の出場校の中で最多の出場回数となります。前編では開幕まで間近に迫る大舞台に向けての想いなどについて、チームを率いる高橋源一郎監督にお話を伺いました。


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―センバツ高校野球の出場が決定した瞬間の率直な気持ちは
 東海大会で優勝したので成績的に見ると代表に選ばれるところにはいましたが、当日の選考で名前が呼ばれるまでは分からないのでようやく決まったなという感じです。東海大会・神宮大会が終わったのが11月中旬くらいで2月下旬までの2ヶ月くらいはそういう気持ちを抱いてきたので、改めて名前が挙がるといよいよだなという気持ちにはなりました。センバツに出場するつもりで年を越してきたので、練習もセンバツやその先を意識してやっていますが、現実的に名前が呼ばれると身が引き締まり、部員たちもそういう顔つきになっているので、当然嬉しい気持ちになりました。

―冬の練習期間では、どのようなことを重点的に行なっていたか
 体力アップや体づくりに重点を置いてやってきました。東海大会の時は戦術的に、勝つためにはどうすればいいかを考えていたが、神宮大会では体格的に劣っているということを感じて、それがそのまま点差に表れたゲームだったので、センバツまでにはパワーアップしてというところで。ただ時間が限られており、急ピッチでやらなければいけなかったので、トレーニングと体重や筋力を上げる部分を一番に、ただ練習を追い込むと体が大きくならないため、練習をやりながら体を大きくするというところがこの冬の大きなテーマでした。
 練習内容も、例年はランニングを重点的にやったり、強化週間を設けていたりしていましたが、今年は通常の技術練習をやる中で、ランニングよりもウェイトトレーニングを重点的に取り組みました。あとは昼食を10時半 と1時半または2時の2回取り、その後体重・インボディーを計測することを、11月の終わりから経過を見ながらやってきました。そうすると2月頃に体重が10キロぐらい増えた選手も何人かいました。今年は神宮大会を通じて足りないところを自分たちの肌で感じたので、選手たち自身も、ものすごく精力的にというか、意欲的になっていました。言われてやるというよりも、自分たちこれ必要だというようなところでやったので、ある程度数字的には成果が出ていると思います。

―実際のプレーの中で、成果に出ているか
 結構打球が飛ぶようになったり、速くなったりしました。球速について、ピッチャーはこれから上がってくるなと思うような段階で、練習で投げるボールも球質も非常に良い、秋とは見違えるようなボールを投げています。でもまだ寒いので、数字的に見たらそこまで上がってないが、今までの指導の勘からしてみたら、例年の伸びよりもやっぱり体が大きくなって強くなった分だけそこは期待できるなと思い楽しみにしています。

―今のチームの強みや特徴は
 素直な子が多いですよ。例年いろいろチームカラーというものがありますが、今年は素直な子が多いのでそのあたりが聞く耳があって、多くのことを吸収してくれるような感じがしますね。そこが粘り強さになり、試合にも自分たちのいいところが出せたのが秋の東海大会ですね。我々指導者が求めていることを実践し、一生懸命やれば結果出るなと選手たち自身が思うと、こっちに対して聞く耳を持ってきますしね。僕らが言っていることが全てではないが、それがうまく結果に現れないと、半信半疑になってしまう。しかし、「それができるようになったから結果も出た。だからそれをやればいいんだ」とシンプルに考えて行動していましたね。今年は「重点的に体を作って」って言ったら、みんな競い合って体重も増やしていましたしね。純粋に一つのことに継続してやることがチームとしてできるようなところがこのチームの良さかなと思って見ています。
 また、ポテンシャルがまだ発揮できてない子が多いので、伸びしろがすごく大きなチームだと思います。体格がいい子が揃っていますが、まだ秋の段階で細かったり、経験が少なかったりするところがあったので、1年生も含めてこの冬で大きくなって、運動能力や身体能力的に非常に将来性のある子が多いチームです。

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―特に注目している選手は
 主将の荻田翔惺選手かなと。チームの象徴で中心選手でありながら、特別に何かを言うわけではない、でも気がついたら荻田の周りに人が集まっているような、不思議な男ですよ。不思議だけど応援したくなるような。道端で会った人に「荻田頑張ってね」と声をかけてもらったり、弁当も勝手に大盛りにしてもらったりと。なぜか分からないですけど、そういうような人を惹きつけるような力があるのかもしれません。

―これから大会に向けて、追い込みなどをしているのか
 怪我や体調の面も考えながらやることが春の難しいところで、急に上げちゃうと怪我にもつながるので。体を大きくした分、徐々に瞬発系を増やして、スピードに変えていったりするので、追い込んでとかいうようなことは逆にやらずに、実践に慣らしていくような形です。

―センバツに向けての意気込み
 1年間通してのことなので、当然、センバツに向けての意気込みはものすごく強いものがありますが、あくまでも夏までの過程の中で秋の大会があって、昨年は明治神宮大会まで行って、そこでやっぱり悔しい思いを選手たちはしているので、まずこの冬を越えてきたものを大会で発揮して、初戦をどのように勝って流れに乗っていくかというような最初の入りを大事にしています。
 もちろん目標は優勝して日本一になることですけど、高いところを見ながらも一歩一歩、練習を積んで、そこにある程度照準を合わせていき、本当に自分たちの力を発揮することが一番大事なことだと思います。全国でも対等に行けるぐらいのところのイメージはこの冬でできたので、あとはやってみなきゃわからないというものの、それぐらいの準備はしてきました。チームでもそういう意識でやってきたので、あとは本当にこの 1ヶ月をどのように試合にあわせていけるかっていうところがカギになると思います。

―センバツを通して、どのようなプレーをしていきたいか
 中京らしい、攻守に卒の無い野球をやりたいなと思っています。あとは、全力プレーで一球一球集中していくようなことを一試合通してやり切れるような試合をやりたいなと思っています。ベストを尽くすことがチームの目標なので、当然勝ちにいきますけど、その時その時の試合の内容とかに一喜一憂せずに、最後までベストを尽くしてやり抜けたらいいなと思います。

 今回の高橋監督へのインタビューを通じて、冬の期間のトレーニングが春に活きていることや、センバツに向けたチームの雰囲気の良さがとても伝わってきました。後編では、高橋監督も注目選手として挙げていた荻田翔惺選手にお話を伺います。


取材 学生広報スタッフ「ライト」

  • 文・写真:三上祐輝(現代社会部1年)