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鈴木亜由子選手、地元・豊橋への恩返し

―「日本一楽しいハーフマラソン大会」を目指して―

 学生広報スタッフ「ライト」は5月13日、中日新聞社の研修の一環として、東京オリンピックにも出場した陸上選手・鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)に独占取材を行いました。取材では、鈴木選手の地元・愛知県豊橋市で毎年開催されている「鈴木亜由子杯(穂の国・豊橋ハーフマラソン)」に込めた思いについて伺いました。

鈴木亜由子杯への想い

 この大会は鈴木選手の名前を冠したもので、そのきっかけや背景には地元への感謝と貢献の気持ちが込められています。「現役選手である自分の名前が大会に使われることには、最初は戸惑いや遠慮もありました」と鈴木選手は語ります。しかし、ゴール直前でランナーの皆さんと直接ハイタッチを交わす中で見た笑顔や充実感が印象的で、地元の方々が大会を楽しむ様子に触れ、「やってよかった」と心から感じたといいます。鈴木選手は「少しでもお力になれたら」という思いと、「これまで育ててくれた地元への恩返しをしたい」という気持ちで大会に関わっています。

鈴木選手が語る豊橋の魅力

 鈴木選手が語る豊橋の魅力は、「人の温かさ」です。「ボランティアの方々や沿道の応援が本当に力になる」と話し、ランナーや観客、地元住民が一体となって大会を支えていることに深く感銘を受けているそうです。また、地元の選手として、多くの人の応援を直接感じられることが、走る原動力にもつながっています。

「豊橋を走りたい」と思われる大会に

 鈴木選手は、「自分の名前のもとに地元が一致団結して、大会を盛り上げていくことに意義がある」と語ります。関係者と共に力を合わせて、「子どもから大人まで楽しめる、日本一楽しいハーフマラソン大会」を目指しており、ただの競技大会にとどまらず、地域を象徴するイベントとしての役割を担いたいと考えています。大会の運営では、天候への対応など課題も見えたといい、よりスムーズな大会運営を目指して改善にも取り組んでいます。鈴木選手は「豊橋ならではの魅力を打ち出し、他のハーフマラソン大会との差別化を図り、全国から『豊橋で走ってみたい』と思ってもらえるような大会にしたい」と、将来への展望を語ってくれました。

 なお、鈴木選手は5月11日に開催された仙台国際ハーフマラソンで初優勝を果たしました。今後の競技者としてのさらなる活躍と、地元・豊橋への貢献が期待されます。

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企画・制作 学生広報スタッフ「ライト」

  • 文・写真: 村瀬瑞季(国際学部3年)