Discussion Paper No.2302

Abstract :
近年、「地方創生」を推進するにあたって、地域経済の循環や産業構造を把握することのできる市町村産業連関表の必要性が高まっている。これまで、SLQ法をはじめとするノンサーベイ法で多くの市町村産業連関表が作成されてきた。しかし、その精度に関して検証されてこなかった。本稿では、SLQ法を用いて、全国産業連関表から道府県産業連関表を作成し、推計された道府県産業連関表と公表されている道府県産業連関表との乖離について考察を行う。この結果を用いて、県表レベルで誤差の少ないノンサーベイ法を選び、市町村産業連関表に適用することが期待できる。

Keywrods: SLQ法、地域産業連関表