工学部橋本学教授らの研究グループがIWAIT国際会議でBest Paper Award受賞

 工学部橋本研究室(橋本学教授)と情報科学研究科の奥川絢太(けんた)さん(修士1年)、大野広揮(ひろき)さん(修士2年)の3人が1月10日、マレーシアのペナンでおこなわれたIWAIT国際会議(International Workshop on Advanced Image Technology)において最優秀論文賞にあたる「Best Paper Award」を受賞した。

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 受賞論文名は、"Speed-up Method of Rotation Template Matching based on Optimization of Manifold's Shape"。橋本教授は、「今回受賞したのは人工知能による画像認識技術の一種であり、回転しているものを瞬時に見つける技術。この画像パターンマッチングは私のライフワークの一つであり、長い歴史を持つ研究分野であるが、画像モデル群を仮想空間に投影してManifold(多様体)と呼ばれる閉曲線の形状最適化によって高速化するというきわめて独創的なアイデアを提案した点が評価されたと思う。工場でのロボットシステムや自動運転自動車への利用が期待される技術であり、このBest Paper Award受賞は、我々だけでなく、産業界にとっても朗報であると思う」と語った。

 また奥川さんは「高校生のときから苦手だった英語での発表は初めての経験でしたが、自身に良い変化を与え、自信を持つ機会となりました。まだ受賞が信じられませんが、橋本先生をはじめ研究室の先輩方のご指導のおかげです。これからも努力して技術を磨きたい」、大野さんは「受賞できたのは、橋本先生のご指導および奥川君の努力があってこそだと思います。修士課程を修了する前に、これまでの努力が報われてとてもうれしい。この経験を社会でも生かしていきたい」と語った。

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 受賞を喜ぶ橋本教授(右)、奥川さん(中)、大野さん(左)

 

 

2017/01/13

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