学士課程教育における「3つの方針」
本学は、より一層質の高い教育を行って、社会に有為な人材を送り出すことを目的に2010年2月、学士課程教育の「3つの方針」を制定し、全学をあげて取り組んでいる。3つの方針は本学の教育の根幹となるもので、「入学者受入れの方針」「教育課程編成・実施の方針」「学位授与の方針」で構成。それぞれの方針の柱に、本学の建学の精神「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」を据えている。その上で、意欲と能力を持つ者を受け入れて、総合的な知、専門的な知識・技能を修得させる教育を行い、それらを身につけた者に学位を授与する、と明記している。
入学者受入れの方針
中京大学の
建学の精神は、「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」という言葉をその真髄としています。
この言葉は、大学生活を通じて学問と真摯に向き合い、高度な教養と専門知識を獲得すること、またスポーツに代表される鍛錬の場では心身の健康増進を図るとともに、様々な困難を乗り越えるための資質や実践力を養い、人間力を高めることを謳ったものです。
この建学の精神に照らし、本学は以下に挙げるような意欲と能力を持つ人を広く求めています。
- 高等学校等において幅広い教科の科目を学び、大学での学修に必要な基礎学力を有している人。
- 学習活動・各種技術の習得・文化活動・芸術活動・スポーツ活動において自己の研鑽を積み、実績を挙げている人。
- 新たな課題を発見し、それを解決するために自ら考え、行動することができる人。
- 積極的に学ぶことにより、幅広い教養を身につけ、また、高度な専門性を追求する意欲をもつ人。
- 研究活動や課外活動、学生生活を通じて、これからの世の中で必要となる知識と能力を身につけ、将来、社会の一員として大きく貢献する意志と意欲を持つ人。
また、各学部・学科においては「 人材の養成に関する目的・教育研究上の目的」から、それを修得する素養を持つ人を求めています。具体的には、それぞれが 「入学者受け入れの方針」( 下記表参照)を定めるとともに、 各種入学試験要項 において、出願資格および試験科目を指定し、高等学校課程段階までに学ぶべき基本的な事項を示しています。それらの幅広い教科の科目を修得しており、各学部・学科においてそれを土台に学びを昇華させる意欲ある人を望みます。
教育課程編成・実施の方針
各学部・学科が定める「人材の養成に関する目的・教育研究上の目的」に基づき、中京大学に在籍するすべての学生に教養的知識を供する「全学共通科目」と、各学部・学科において専門的知識を供する「学部固有科目」を大きな二本の柱としてカリキュラムを編成します。
- 「全学共通科目」は、幅広い視野を育成し、多面的・論理的思考力とコミュニケーション能力を培い、総合的な知を身につけることを目的とする。
- 「学部固有科目」は、専門的な知識と技能を身につけ、社会の変化や技術の進展に対応しつつ、課題を発見・解決する能力の育成を目的とする。
- 将来の目標にあわせた履修コース・モデルを示しながら段階的・体系的なカリキュラムを編成するとともに、学生のキャリア形成に資する教育を実施する。
- 高等学校段階の学習から大学教育における能動的・主体的な学修への円滑な移行を助けるため、導入教育的な科目を配置する。
また、知識や技能の教育のみならず、建学の精神に定める四大綱に基づいて、社会人として最も大切な人間教育を行います。
- 社会のきまりやモラルを大切にする心を養う(ルールを守る)
- 目標に立ち向かうチャレンジ精神を養う(ベストを尽くす)
- 協調性と社会性を身につけ養う(チームワークをつくる)
- 他者の存在や意見を尊ぶ感性を養う(相手に敬意を持つ)
本学では、総合大学としてのスケールメリットを活かし、各自の興味に従って学部横断的に異分野の科目を履修することにより、幅広く学修を進めることができます。さらに、正課外教育においても、社会貢献・国際・キャリア・資格取得などをキーワードに各種プログラムを設定し、実践的な能力向上を支援します。
教育課程をより実効性あるものとするため、教育内容と方法に関する組織的な改善活動を継続的に実施するとともに、各科目においては予め公表した授業計画と学修到達目標に基づいて授業を展開し、厳格な成績評価を行うこととします。
なお、「教育課程の編成・実施方針」は、 下記表をご参照ください。
学位授与の方針
中京大学の使命は有為な人材を社会に送り出すことにあります。建学の精神に定める四大綱では、「1)ルールを守る、2)ベストを尽くす、3)チームワークをつくる、4)相手に敬意を持つ」の体得者は「個人としても、家庭人としても、社会人としても、国民としても、世界人類の一人としてもまことに望ましい人間である」と謳われています。
本学では、これらの四大綱を体得し、さらに、各学部の「人材の養成に関する目的・教育研究上の目的」に基づく教育課程において学修し、厳格な成績評価を経て、以下に挙げる能力を身につけた者に対して学士の学位を授与することとします。
- 専門分野における知識と技能を備え、科学的・学問的な視点から事象を捉えることができる。
- 専門以外の分野に関する体系的な知識や素養を身につけている。
- 修得した知識や技能に基づき、自らが発見した新たな課題を解決できる。また、未来について創造的な考え方を発信することができる。
- グローバル化が進展する社会で活躍するために不可欠な言語力、モラルに則って情報を収集・活用する能力、他者と協調して目標実現するためのコミュニケーション能力とリーダーシップ精神を身につけている。
本学の卒業生には、新たな課題を解決する論理的思考力を有し、社会の一員として、他者と協調して社会の発展に寄与できる人材となることが期待されています。
なお、「学位授与の方針」は、 下記表をご参照ください。
各学部の3つの方針等
※ 「」を押すと、各PDFが開きます
学部 | 学科 専攻 | 教育研究上の目的 | 学位授与の方針
(Diploma Policy) |
教育課程の編成・実施方針
(Curriculum Policy) |
カリキュラムマップ | 入学者受け入れの方針
(Admission Policy) |
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文学部 | 日本文学科 | ◯ | DP | CP | map | AP |
言語表現学科 | DP | CP | map | |||
歴史文化学科 | DP | CP | map | |||
国際英語学部 | 国際英語学科 国際英語キャリア専攻 | ◯ | DP | CP | map | AP |
国際英語学科 英語圏文化専攻 | CP | map | ||||
国際英語学科 国際学専攻 | CP | map | ||||
国際英語学科(2013年度以前入学) | ◯ | DP | CP | 上記参照 | AP | |
英米文化学科 | ◯ | DP | CP | |||
国際教養学部 | 国際教養学科 | ◯ | DP | CP | map | AP |
心理学部 | 心理学科 | ◯ | DP | CP | map | AP |
現代社会学部 | 現代社会学部 社会学専攻 | ◯ | DP | CP | map | AP |
現代社会学部 コミュニティ学専攻 | map | |||||
現代社会学部 社会福祉学専攻 | map | |||||
現代社会学部 国際文化専攻 | map | |||||
法学部 | 法律学科 | ◯ | DP | CP | map | AP |
総合政策学部 | 総合政策学科 | ◯ | DP | CP | map | AP |
経済学部 | 経済学科 | ◯ | DP | CP | map | AP |
経営学部 | 経営学科 | ◯ | DP | CP | map | AP |
工学部 | 機械システム工学科 | ◯ | DP | CP | map | AP |
電気電子工学科 | DP | CP | map | |||
情報工学科 | DP | CP | map | |||
メディア工学科 | DP | CP | map | |||
情報理工学部 | 情報システム工学科 | ◯ | DP | CP | 工学部参照 | |
情報メディア工学科 | ◯ | DP | CP | |||
機械情報工学科 | ◯ | DP | CP | |||
スポーツ科学部 | スポーツ教育学科 | ◯ | DP | CP | map | AP |
競技スポーツ科学科 | DP | CP | map | |||
スポーツ健康科学科 | DP | CP | map |