学部長挨拶

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中京大学 工学部 学部長
橋本 学
Manabu Hashimoto
【 履 歴 】
1985年 大阪大学工学部溶接工学科卒 2008年 中京大学 情報理工学部 教授
1987年 大阪大学大学院工学研究科修了 2013年 中京大学 工学部 教授
同年 三菱電機(株)入社産業技術研究所
先端技術総合研究所に勤務
2017年 中京大学 工学部 学部長
専門:画像情報処理、知能ロボティクス

 

ご挨拶 -未来の産業界を牽引する人材と技術を生み出す拠点として-
 中京大学工学部は、2013年に情報理工学部からの改組にて誕生いたしました。本年4月には第1期卒業生が社会に旅立ち、新たな発展のステージを迎えることとなりました。これもひとえに関係各位の温かいご支援の賜物であり、あらためて厚くお礼申し上げます。
 近年の産業界を取り巻く環境は、過去に例をみないほどドラスティックに、また爆発的なスピード感で変化しています。製造や物流のプロセスが従来の概念を変えるほどにグローバル化し、一部の領域ではすでに人間を超えたものといわれている人工知能(AI)技術が新ビジネスを次々に生み出すなど、過去の経験や価値観だけでは対応できない時代に突入しています。しかし、このような不透明な状況は、既存産業の強化や再構築、あるいは新産業を創出する可能性を秘めているともいえ、我が国にとっては大きなチャンスでもあります。したがって、いま産業界からは、このような時代に柔軟に対応できる人材、変革を力強く先導できるイノベーティブな人材が求められています。
 IT革命黎明期の1990年に、工学部の前身である情報科学部が設立されて以降、本学部は、情報技術を核としつつ、着実にその研究領域を拡大してきました。現在では、わが国の製造基盤を支える中部圏に位置する研究・教育機関として、ものづくり技術との融合を加速させています。工学の基本要素である機械系、電気系、そしてそれらをつなぐ情報系技術の3分野を基軸に、全4学科を名古屋と豊田の2つのキャンバスに効果的に配置。工学分野で活躍するたくましい人材の育成拠点として、また、産業界の未来を強力に支えるR&D拠点としての役割を担っています。
このことから、まず学部教育においては「即戦力」の養成を重視しています。ただし、新時代の即戦力とは、即効性のあるスキルだけではなく、むしろ未経験の環境変化に対する「適応力」と、いかなる課題にも共通的に有効な「基礎力」に回帰すると考えています。このため、本学部では実験系授業の充実や早期の研究室配属を通して学生と教員・産業界との接触機会を拡大し、きめ細かな工学教育を実践しているほか、独自の自主提案型プロジェクト制度や、海外留学、企業インターンシップ支援の仕組みを允実させるなと、エンシニアとして重要な、経験値や主体性の醸成を図っています。
 また研究面では、国内外からさまざまな分野の研究者を結集。多様性と総合力で工学分野をカバーしています。それぞれの専門技術をコアとした研究成果は.企業連携などを通して産業界にタイムリーに還元され、あるいは長期レンジのナショナルブロジェクトへの参画など、現在と未来、両面に貢献しています。また総合大学としての強みを活かし、人文科学系を含む異分野との融合研究も始まっています。むろん、このような活動は日々の教育現場にも効果的にフィードバックされていることから、学生たちは常に世界最先端の技術に触れることができ、その結果、研究成果を国内外の学会や展示会で発信したり、世界的コンテストに果敢に挑戦するなど、着実な成長を遂げています。
中京大学工学部は、工学の未来に目を輝かせる若者たちの好奇心と成長への意欲に、また技術立国を支える産業界からの熱い期待に、これからもしっかりと応えていきます。ひきつづき、力強いご支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。