教員紹介

スマートデバイスへの可視化技術の活用

プログラミングは情報技術者への第一歩

メディア工学科 中 貴俊

自己紹介

 学生時代に大学ではじめてプログラミング技術を学び、コンピュータを思いのままに操れる魅力にのめり込みました。当時は研究者やコンピュータが好きな人など限られた人にしか触れることのなかった世界も、現在ではスマートフォンなどの登場により、ごく一般的な人達、さらに幅広い年齢層に向けて情報技術の活用の場が広がっています。
 情報技術の中でも可視化技術は,様々な情報を理解しやすい形で多くの人々に提示可能な要素技術です。これまでICTを活用した人々の暮らし,また教育にかかわる貢献ができる研究として,大規模データの可視化やスマートデバイスへの可視化技術の活用・技術開発などに取り組んできました。
 ここ数年ではミュージアム・教育に関する研究活動として大学・名古屋市科学館連携ICT利活用天文教育研究ユニット(雑居ゼミ)での取り組みも積極的に活動しています。2012年に実施された,NTTドコモとの共同により開催された「金環日食ワークショップ」など,最先端のタブレット端末を活用するのみでなく,科学館学芸員との共同により開発された高精度な天体アルゴリズムの開発とそれらを活用したアプリケーションの開発・教育教材開発研究として現在も推進中です。
 今後も人々の暮らしや教育現場の中で主流になるであろうスマートデバイスを活用した研究やアプリケーション開発を行ってゆきたいと考えています。

研究紹介
大規模データの可視化(ビジュアリゼーション)
分子軌道の可視化

電子の軌道、存在位置は確率的数値でしか表現することができない性質のものと考えられていますが、コンピュータグラフィックスを用いることで、膨大な数値データを目に見える形で可視化します。本システムでは分子骨格を対話的に変化させたときに、それに応じて変わる分子軌道の状態をリアルタイムで表示することを目的としており、有限個の分子軌道データを与えるのみで、補間処理などを用いて軌道を連続表示することが可能になっています。

地震の震源地分布の可視化

地震現象のメカニズムの解明やシミュレーションには、 過去の地震データ、地殻変動データ、地下構造に関するデータなど多種のデータを用いる必要がありますが、 その量は膨大なものです。そのため、大規模・多変量データの可視化技術や解析支援のための技術は必要不可欠です。本研究は、地震に関する各種データの、専門家による解析を目的とした可視化表示システムとなっています。

ワークショップでの利用を目的とした タブレット端末用教材アプリケーション
金環日食

金環日食の仕組みを2次元および3次元CGにより学習・シミュレーションが可能なアプリケーション。太陽と月と地球の位置関係を3次元的に把握するための3次元コンテンツや,皆既日食との比較および当日のシミュレーションを行う2次元コンテンツからなる。

煮干しの解剖

にぼしの解剖ワークショップにおいて、さかなの内臓の部位・位置を楽しく覚えてもらうことを目的とした、タブレット端末用アプリケーション。タブレットに内蔵されたカメラによって、解剖された煮干しの部位を撮影し、部位をパーツとして認識・切り出す機能と、認識・取り出された部位を自由にパズル感覚で画面上に配置させるコンテンツからなる。

担当科目

・メディア技術1(ICTの基本)
・メディア技術3(ICTとメディア社会)
・プログラミング基礎1
・情報メディア工学Ⅳ
・プログラミング基礎2
・プログラミング応用 など

略歴
  • 1979年 三重県生まれ
  • 2002年  中京大学情報科学部情報科学科を卒業し
         同大学院情報科学研究科博士前期課程情報科学専攻へ進学
  • 2004年 同大学院博士後期課程へ進学
  • 2008年 本学情報理工学部助手に就任
  • 2013年 本学工学部助教
  • 2014年 同講師