教員紹介

情報メディアの利用によるアート表現

メディアの変則的利用がもたらす可能性

メディア工学科 井藤 雄一

自己紹介

 2002年に中京大学の情報科学部に入学し、2014年に博士課程を修了しました。入学した頃は認知科学を勉強していましたが、途中から音響を用いたアート表現に興味が湧き、自分でアート作品を作り表現することにのめり込み、今に至ります。

研究紹介

 現在は、映像と音響の結び付きに興味があります。映像の表現と音響の表現が上手く調和することで、それぞれ単体では表現できなかった新たなアート表現を実現できると考え、研究と制作を行っています。  博士論文のテーマは「情報メディアの利用によるアート表現 − メディアの変則的利用がもたらす可能性 −」でした。主に音響と映像メディアを用いた作品について、既存の機器やソフトウェアなどのシステムを変則的に使用(誤用)することによって実現する新たなアート表現について研究を行いました。研究の過程で出来た作品は、パソコンなどの画面を表示させるために用いる映像信号を音響信号へ変換する「fmiSeq」や、動画などを保存する際に用いられる動画情報の圧縮技術を誤用して作った「Don't flatten. part 2.1」などがあります。これらの表現は、もともと用意されていた工学的技術の機能や性能から新たな視点を導き出して提示する手法として有効であると考えています。

 その他にも、Maxという音響と映像の処理が得意なプログラミング環境を用いて、サウンドパフォーマンスを行う活動をしています。Maxは音響と映像に対して非常に自由なプログラミングを即興的に行うことができます。これは、パフォーマンス作品と非常に相性が良く、現在はコンピュータの性能も良くなり、さまざまな表現をすることが可能になってきました。 これらの工学的な技術をフルに活用し、新たなアート表現を見つけだし、実社会へ提供することが研究の主題です。

略歴
  • 2006年 中京大学情報科学部認知科学科 卒業
  • 2008年 中京大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻
         修士課程修了
  • 2014年 中京大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻
         博士課程修了 博士(メディア科学)