教員紹介
自己紹介

機械システム工学科 佐藤 俊郎

 東京生まれの東京育ち。でも、名古屋大学の大学院に入学して名古屋に移り住んでから既に30余年。今ではすっかり名古屋人になりました。それでも相変らず野球はジャイアンツファンです。 子供のころから自然科学に興味を持ち、学校の授業で分子や原子の話を聞いて、なぜかワクワクしながら勉強しているうちに、気がついたときには素粒子の世界の魅力に引き込まれていました。 世の中のすべてのものは数種類の素粒子から出来上がっています。道端にころがっている石ころも我々人類も、深く掘り下げていくと全く同じ数種類の素粒子の塊にすぎません。しかし、見る限り色々な意味で石ころと我々人間ではあまりにも違ってみえます。また、素粒子という究極の微小単位を探ると広大な宇宙の成り立ちが分かってくるともいわれています。なんとも不思議な気がしませんか。 そんな素粒子の研究を世界中の天才たちが研究し続け、かなり色々なことがわかってきました。しかし、あることがわかると、それに付随してまた新たな疑問が生じるということの繰り返しで、今も精力的に多くの研究者たちが研究を進めています。凡人である私も、天才たちのなかに混ざって素粒子の研究を続けています。 そんな研究を通して思うことは、現代は科学が急速に進歩しているといっても、我々人間にはまだ分からないことが山ほどあるということ。例えば、自然界の真理のすべてを1冊の分厚い本にまとめることができるとするならば、現在の我々が得られた知識はまだ1ページ目の1行目を書くことができる程度にすぎないのではないか、という印象です。ですから気の遠くなるような話ですが、他の研究者と同様これからも研究を続け、少しでも人類の知的財産を増やすことに貢献できれば、と思っています。

数学は自然を語る言語

 大学では、ゼミを持たず、みなさんとは基礎教育的な授業でお目にかかります。工学部の基礎教育と言えば、やはり主に「数学」ということになります。 みなさんの中には、数学はどうも苦手だという人がいるかも知れませんね。しかし、数学は理工系学問にとっては一種の「言語」です。科学技術を語るには、普通の言語ではなく「数学」という特別な言語が必要です。勿論、私の研究分野である素粒子物理学でも最先端の数学が必要不可欠です。英語がわからないとアメリカ人の言っていることが何もわからないように、数学がわからないと理工系学問の本質は何もわかりません。もし、いままで数学が苦手のままでも何とかなってきたのだとすれば、それはまだ学問の本質に迫っていなかったからです。大学に入って専門的に理工系学問を修めるためには、どうしても数学の知識が必要です。 ですから、工学部に入学したみなさんは、好き嫌いに関わらず数学の勉強を避けて通るわけにはいきません。しかし、だからといって数学者になれるほど数学に精通する必要もありません。英文学者にならなくても日常英会話はだれでもできるようになるはずだということと同じです。ある程度の数学的知識を身につけ、それを利用することが出来るようになれば、みなさんが勉強する専門分野を深く理解することが楽にできるようになるはずです。ですから数学の苦手な人も、あまり深刻に考えずに、とにかく一生懸命勉強してみてください。私は、そのためのお手伝いをさせていただきます。

略歴
  • 1980年 埼玉大学理工学部物理学科卒業
  • 1985年 名古屋大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程後期満期退学
  • 1986年 理学博士取得
  • 1987年 名古屋大学理学部物理学科助手
  • 1991年 松阪大学政治経済学部助教授
  • 1998年 松阪大学政治経済学部教授
  • 2005年 三重中京大学現代法経学部教授
  • 2013年 中京大学工学部機械システム工学教授