教員紹介

材料研究室

バイオミメティックプロセスを用いたアパタイトの合成方法の研究

機械システム工学科 野浪 亨

自己紹介

 TDK株式会社で,フェライト磁石や電子部品,生体材料などの材料開発を12年間行いました.その間,静岡,千葉,秋田の研究所や工場に勤務しましたがその後,通産省の研究所に移り7年,環境保全材料の研究に携わりました.   たとえばアパタイト(リン酸カルシウムの一種で骨や歯の主成分)というセラミックス材料の研究では,人工歯冠や人工骨などの生体材料(バイオセラミックス)を開発しその成果は企業により商品化されています.   環境保全材料の研究成果は,シックハウス症候群対策や汚れ防止用の内装・外装塗料などとして数社の企業により商品化されています.身近なところでは愛・地球博でパビリオンの外装や関連グッズなどに利用されました. 材料関連の学会だけでなく歯科関連や環境関連の国内外の学会でも発表を行い,技術普及のために学会や公的機関等での招待講演や執筆は積極的に受けています.今までに出願した特許(150件以上)には企業により実施されているものが多数あります.

ゼミ紹介

 野浪研究室では,環境にやさしい(環境調和性),人にやさしい(アメニティー性)材料を開発する事を目的に,主にセラミックスの生体材料や環境保全材料,環境低負荷型材料の研究を行っています.   例えば,生体に同化するセラミックス,水や空気をきれいにする触媒や簡単にリサイクルできる材料など私たちが安心・安全に生活できる環境を実現する材料(エコマテリアル)を研究・開発し解析・評価を行います.   3年次では材料の基礎的事項について理解するとともにその合成方法や評価方法,さらに研究に必要な機器の使用方法について学び,研究を進められるようにすることを目標にします.   自分の頭で考え,新しいものを創造し,それによって文化産業に貢献することを目的に研究を進めたいと思っています.

研究内容の例

今までの,またこれから行う研究の一例です.

〔環境調和型材料の研究〕
例;バイオセラミックスや化粧品としてのアパタイトの研究など
〔環境低負荷型材料の研究〕
例; バイオミメティック(生体模倣)プロセスによる材料の合成方法の研究など
〔環境保全材料の研究〕
例;新規光触媒の合成方法の開発と環境保全への応用など
外部との連携(共同研究や研究協力等)

 例; 名古屋工業大学,神奈川歯科大学,名古屋市立大学医学部,日本大学歯学部,金城学院大学薬学部,椙山女学園大学生活科学部,京都大学,東北大学,再生医学研究所,三井化学㈱,フルハシ工業㈱,タイ国科学技術庁,株式会社H5P,株式会社シャローム,タカハラコーポレーション,サイデープロデュース等

略歴
  • 1984年 名古屋工業大学 大学院 工学研究科修了
  • 1984年 TDK株式会社
  • 1996年 博士(工学)
  • 1996年 通産省 工業技術院 名古屋工業技術研究所 融合材料部 環境技術研究室 主任研究官
  • 1999年 同 材料プロセス部 界面制御プロセス研究室 室長
  • 2000年 独立行政法人 産業技術総合研究所 セラミックス研究部門 メソポーラスセラミックス研究グループ長
  • 2001年 名古屋工業大学 大学院 都市循環システム工学 助教授 併任
  • 2002年 (株)ノナミサイエンス 取締役 兼業(2004年3月まで)
  • 2004年 中京大学 生命システム工学部 身体システム工学科教授
  • 2008年 中京大学 情報理工学部 機械情報工学科教授
  • 2013年 中京大学 工学部 機械システム工学科教授