教員紹介

ロボット&マンマシン・インターフェース研究室

ロボット&マンマシン・インターフェースの研究

機械システム工学科 森島 昭男

機械情報工学科の学生さんへ

 ロボットを作ることの一番の目的は,様々な知識・技術・能力を身につけることにあります.ソフトウェア(アルゴリズム設計,プログラミング),ハードウェア(コンピュータ設計,センサ設計,電気・電子回路製作),メカニズム(機構設計・製作)など,ロボットには非常にたくさんの知識・技術が含まれています(これらは当然,将来,メーカに就職して,自動車やビデオカメラなどをつくるのにも役立ちます).  では,それらの知識・技術・能力はどうすれば身につけることができるのでしょうか?.  第一の方法は,日々の授業・演習です.機械情報工学科のカリキュラムは,伝統的な機械工学科のカリキュラムをベースに,コンピュータ(インターフェース,回路設計,制御)などの新しい分野を加えたものとして成り立っています.1年次には,特に大切なものが必修の講義・演習として用意してありますので,最初から全力で学び正しい知識を身につけてください.  第二の方法は,実際にロボットを作ってみることです.2年次から始まる「機械設計製作」では,全員に自力でゼロからロボットを作って貰います.ゼロからロボットをつくるということは,前述のソフトからメカまで,ロボットシステム全体を手がけることを意味します.  メーカである製品を作るときは,様々な専門家がチームを組んで開発をします.就職した君たちも次第にそれぞれの分野のスペシャリストへと成長していきます.しかし,本当に良いものを作るためには,システム全体を見渡せるジェネラリストとしての能力をもたなければならないのです.この能力だけは,実際にシステム全体を扱わない限り身につけることはできません.是非,この講義・演習によってシステム全体を経験して,スペシャリスト+ジェネラリストになってください.   さて,第三の方法は,失敗をすることです.ただし,失敗を放置するのではなく,失敗した原因を考えて,それをどのようにすれば解決できるかを考えて改善策を実行する(そしてまた失敗する)のです.教科書に載っていることは正しいこと,うまくいくことだけです.新しいものの開発がそれら単なる正しい知識の蓄積だけでうまく行くのならば,誰も苦労することはありません.現実には(予期できていない条件で)最初は必ず失敗するものなのです.そこで「さて,これはどういうことなんだ?」と原因を探り,解決していくことが大切なのです.  会社では失敗は許されません.しかし,失敗をしたことがないと,失敗してしまったとき,どのように解決していくかというこの能力を身に付けることができません.  君たちは,全力でロボットを作って,遠慮なく,たくさん失敗してください.そして,技術者・エンジニアとしての能力を身につけてください.それが,機械情報工学科の目的のひとつですから....  さて,2年生まで待っていられないという人は,機械工学科棟 6階の私の研究室に顔をだしてください.日本機械学会主催のロボットグランプリの大道芸ロボット競技会に出場するロボットを4月から作り始めます.次回のロボットグランプリは,3月に東京の科学技術館で開催されます.興味がある人は,すぐに顔を出してください.  そして,たくさん失敗して,でも,最後にはロボットグランプリの舞台で,素晴らしい大道芸ロボットのパフォーマンスを披露してくださいね.

URL

ロボットグランプリ公式サイト
www.RobotGrandPrix.com

略歴
  • 1987年 東京工業大学 工学部 機械物理工学科 卒業
  • 1989年 東京工業大学大学院 理工学研究科 修士課程 機械物理工学専攻 修了
  • 1992年 東京工業大学大学院 理工学研究科 後期博士課程 機械物理工学専攻     修了学位:博士(工学)取得
【職歴】
1992年 通商産業省工業技術院 電子技術総合研究所
    知能システム部 対話システム研究室入所
    (現:独立行政法人 産業技術総合研究所)
2003年 名古屋大学 工学研究科 マイクロシステム工学専攻
    生体医用マイクロ工学講座 講師
2004年 中京大学 生命システム工学部 身体システム工学科 助教授
2012年中京大学情報理工学部機械情報工学科教授
    筑波大学 非常勤講師 (1998年,2000年)
    東京工業大学 非常勤講師 (2000年,2001年,2002年)
    豊田工業大学 非常勤講師 (2003年 )
    名古屋大学 非常勤講師 (2005年~2008)