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ゼミ紹介

馬場ゼミ(臨床心理学領域)

馬場 史津 教授

3年ゼミ

 私は成人の病院臨床、描画テストやロールシャッハ・テストが専門です。大学の教員になり、健康な人たちが自分の心の状態をモニタリングすること、そのツールとしてのアートにも関心が広がりました。そこで、最近は「ポストカードでセルフモニタリング」や「フィーリングジャーナル」と題して毎回ゼミの最初に実施しています。気になるポストカードや何気ない色や形の表現がその日の自分の状態を映している、ということに気づく練習です。継続的な記録を振り返ることで、自分の特徴を再認識する機会にもなります。
 ゼミの1つの柱は「描画テスト」です。人物画テストを実施、解釈するために必要な基礎知識を習得します。描画テストの理論や数量的研究、事例研究を読むことが中心となります。不登校や精神病の人になったつもりで絵を描き、どういった特徴として現れると考えたのかをディスカッションすることもあります。短期間に描画テストが解釈できるようにはなりませんが、そのための道筋を提示しているつもりです。
 もう1つの柱は「アートセラピー」です。セラピーの基本となる相手に寄り添いながら制作を見守る姿勢について学びながら、アート制作の実習を行います。2014年度は数人のグループに分かれて、目的に合わせた新しい技法の開発を目指しました。2015年度はいくつかのワークを体験するとともに、心理学を学ぶ方法としてのアートも取り入れました。たとえば、「こころの形」ということで、自分たちが学んでいる「こころ」とはどのようなものなのか、制作を試みました。それぞれの人が感じている「こころの形」を表現することで、私たちが学ぼうとしている「こころ」について考え、互いの個性を認め合う体験です。春学期の最後には、卒論にむけて関心のあることを発表し、夏休みの課題を確認します。
 秋学期になると、描画やアートにこだわらず各自が関心のあるテーマを選び、発表します。先行研究を調べ、問題意識を高めます。発表することも大切ですが、ここでは積極的に質問することも重視しています。今、聞いたことを頭の中で整理し、すぐ意見を述べる練習でもあり、ディスカッションからは新しい視点が生まれます。また研究法についても検討します。グループごとにインタビュー調査をまとめる課題は、こういった手法の面白さと難しさを体験することになり、卒業論文へとつながっていくようです。

4年ゼミ

 4年のゼミは卒業研究のためのゼミです。各自が関心のあるテーマに取り組みますので、テーマは多種多様です。テーマが決まるまで「あれも面白そう」「これもやってみたい」と夢の広がる人、「何をしていいのか」と悩む人、研究に対する思いもさまざまです。「絶対にできない」と宣言する人までいますが、私の役割は「何がしたいのか」「その研究は実際に可能か」を整理しながら、研究の方針を一緒に考えていくことです。卒業研究は4年間の総括ですから、諦めずに自分が納得できる論文を書いて欲しいと思います。
 4月・5月は全体で(といっても就職活動中の学生も多いので全員揃うことはありません)ゼミを開き、6月から進行状況に合わせて個別指導を行います。今年は7月に3年生と合同のゼミを企画しました(私は卒論構想発表会と呼んでいます)。ゼミ生同士で互いの進行状況を確認したり、3年生にも卒論の雰囲気が伝わるのではと考えています。

<Art + Psychology 活動>

  私は2014年度から学部生・院生を対象に、Art + Psychologyというグループを開催しています。パステルなどの画材とスパンコールや毛糸、雑誌などを準備して、大学院生にアシスタントをお願いして、少人数でワークを行います。案内では「私たちはときどき「自分はどうしてこうなのだろう」と考えます。自分のことは自分がよくわかっている…でもまだまだ知らない自分がいるかもしれません。アートの経験は必要ありません。グループの中で互いを尊重する態度を学びながら、アート(絵やコラージュ、粘土など)を通して自分を理解し、表現する体験をしてみませんか。」と呼びかけています。
 たとえば、みなさんが手にいれたいものは何でしょうか。そこで、アートを通じて「手」にそれを表現してみます。自分の内なる声に耳を傾ける、これが欲しいというものだけでなく、意外なものが手に入れたい、そんな自分に気が付くかもしれない。「これを作ろう」というよりも、「作っていたら、こんなものができてしまった」時に、気づいていない自分の思いにたどりつくような気がします。学内の掲示版に日時や開催場所をお知らせしていますので、関心のある人は連絡してください。
以下の写真は画材の一部、気持ちの表現、「スイッチ」の作品、「手に入れる!!」のお知らせです。

2014年度:「これが私」「橋渡し」「未来のコラージュ」「自分の中の子どもと出会う」「心の箱」「橋を渡る」
2015年度:「五感のワーク」「妖怪」「未来からの手紙」「スイッチ」「この道の先にあるもの」「手に入れる」 





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