ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

つに別れるという,階層的な構造がだいたい成立していることがわかる。同じ表には,0.40 未満の値を0 として,同様の記法でプロマックス回転の結果も示している。こちらには,必ずしも階層的関係はないように見える。続いて,アルゴリズムの性質を検討するために,極大(local maxima;真の最大値でない極値)の発生状況を見ておこう。図7 は,q= 2 ~ 6 の各条件について,1000 回ずつアルゴリズムを実行し,到達した極値を昇順に並べ替えたものである。反復ごとに異なるのは,3 節で記述したアルゴリズムの初期化の部分で,項目を他のクラスターに(仮に)移動する順序がランダム化されるところだけである。まず,q=2 ではすべてのケースで真の最大値に到達している。因子数が増加するにつれて,真の最大値に達する確率は減少していく。それでも,q=4 までは,過半数のケースにおいて,真の最大値に到達するが,それ以上の場合には,単なる極大に終わる確率は高くなる。なお,q=4 の場合について,真の最大値とそれに続く単なる極大との差が大きいこと(図の*印の下に大きな落差があること)に注目しよう。表4 と表5 は,q=4 とq=5 の場合における真の最大値とそれに続く4図7 並べ替えられた極大値。*より右は最大値完全単純構造・主クラスター成分分析・resampling による確認(村上) 75( 75 )