ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

スターl′に移す。そうでなければ,クラスターl にもどす。(5) j+1→ j とする。j<p なら(2)に戻る。j=p なら(6)に進む。(6)t + 1→t とし, とする。なら(1)に戻る。そうでなければ,収束したと判断し, として終わり。次の4 節で論じるように,このアルゴリズムは必ず収束する。しかしながら,極大(local maxima)の問題を回避することはできず,少なくとも,初期値(項目の移動順序)を変えて複数回反復する必要がある。この点については5 節で検討しよう。4.ここで提案した方法の幾つかの性質負荷行列と重み行列の意味2 節で述べたように,通常の斜交回転を伴う因子分析では,パターン行列と構造行列がそれぞれ,標準化回帰係数と相関係数という異なる意味をもち,その間の関係も単純ではない。また,主成分スコアを求めるための重み行列も因子負荷行列との関係は単純でない。しかしながら,ここで提案した方法では,負荷行列の要素は標準単回帰係数であると同時に(当然ながら)相関係数でもある。また,重み行列もそれらを列ごとに見れば比例している。すなわち,負荷量自体は相関係数という単純な解釈ができるだけでなく,因子スコアも(標準化された)項目反応に負荷量を掛けて加算し,結果を標準化したものであると解釈できる。こうした単純性の実用上の効果は決して過小評価されるべきでない。変数のクラスター分析との相違変数間の相関係数を次の式によって距離の2 乗に変換し,通常の系統的,あるいは非系統的クラスター分析を適用することは,従来から行われてきた(たとえば,Izenman, 2008 ; pp.439-443)。(16)完全単純構造・主クラスター成分分析・resampling による確認(村上) 63( 63 )