ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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概要

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

によって独立に提案され,Kiers(1993)によって主クラスター成分分析(principal cluster component analysis ; PCCA)と呼ばれた方法と一致することになる。ただし,この方法は完全単純構造を目指したものではなく,因子分析の「弱い環」である回転を回避する点に大きな目標があり,実際,Braverman もKiers も負荷行列については,通常の因子構造(個別変数と因子との相関係数の行列)を採用している。すなわち,ここで提案したパターン行列の非ゼロ要素を各行1 つに制限して導出される主成分分析は,PCCA とアルゴリズム的に一致することになるのである。アルゴリズムこの方法は,基本的にp 個の項目をq 個の背反なクラスターに分類するという離散的なものであり,そのためのアルゴリズムはいろいろと考えられる(たとえば,Givens & Hoetings, 2013)が,本研究では以下のような単純な手続きを,数値計算プログラムMATLAB でコーディングして用いた。(0)初期化クラスターの数をq とする。すべての項目をq 番目のクラスターに所属させる。全項目間の相関行列を計算,その最大固有値をとする。とする。1,…,p の整数をランダムに並べ替え,c(1),…,c(p)とする。これを試行順序として固定する。t=1 とする。(1)j=1 とする。(2)項目c( j )を選択し,その項目が現在所属しているクラスターlから暫定的に取り除き,残りの変数による相関行列の最大固有値を計算, とする。(3)項目c( j )を,順次,クラスターに移し,その最大固有値を計算する。(4) なら,項目c( j )を, が実現しているクラ62( 62 )