ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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概要

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

次元ベクトルである。これは,負荷行列の各行のq?1 個の値を0 とするという制約条件つきの主成分分析である(constrained PCA)。ただし,探索的分析では,それぞれの項目がどの集合(主成分)に非ゼロの負荷量をもつかが,当然,事前には明らかでない。したがって,問題の中心は(10)を最小化するような項目の分類(クラスタリング,clustering)ということになる。項目のクラスター分析ここで,方法をさらに単純化することができる次の命題が成り立つ。命題1 式(10)の極小値において, であるすべての項目k に対応するvl の要素vkl は0 である。その結果,この方法の最小化基準は,(11)となる。ここで, で, はそれぞれ,J1,J2,…,Jq に属する項目に対応するZ の列からなるの行列である。ただし,|J l|はJ l に含まれる項目数を示すものとする。なお,すべての項目は相互に1 次独立,すなわち,項目間相関行列R のランクはp とする。この命題の意味するところは,図3 に示されている。すなわち,(10)を最小化する1 次合成変量は,項目が所属するクラスターだけの範囲で算出される。58( 58 )