ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ページ
190/198

このページは 中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号 の電子ブックに掲載されている190ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

10 ⑩について子どもの健康不安以外のさまざまな不安(1)差別・偏見の不安・「震災直後、風評被害が一番気になった。子供たちは震災をしっかり乗り越えたと思っていたが、うわさで『福島ナンバーの車に帰れ!!とらく書きされたらしい』とか『放射能をもってくるな』とか県外の方から言われたと聞き、実際自分たちが県外に行った時、『福島』という言葉を出さない様にしていた。もし、子供たちが上記の言葉を聞いてしまったりした時、どう説明していいか、わからない・・・。」・「一番は、子供達の将来、未来が閉ざされたものにならないようにと、ただただ願うばかりです。将来親元を離れ、県外へ行ったり、県外の人と知り合う機会は訪れるはず。その時に福島で生まれ育だったことに引気を感じたり負い目になったりしないか、偏見は持たれないか、傷つくことはないか、様々な不安が頭をよぎります。そうならない為に、私達はもちろんのこと、県外の子供達へ正しい知識と教育がなされることを願わずにはいられません。」(2)出産に関する不安・「私達は本当にここで生活していて大丈夫ですか?ローンの残る自宅を置いて避難はできず・・・でも将来、避難しなかった事を後悔する時がきたらどうしよう・・・子供が2 人いる友達と妹、本当はもう一人欲しいけど、妊娠への不安が大きいって言っている。・・・疲れた。」11 ⑪について賠償で優遇されている人に対する蔑視感情・「避難地域の人たちが賠償金をもらって生活しているのも少しずるいと思う。福島の方が線量が高いところもあるし、たしかに家で生活できないのはかわいそうだと思うが、日中からゲームセンターやパチン188( 188 )