ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

4 ④についてリスク対処行動に起因する生活環境の悪化(1)避難・「事故直後は、新潟や山形へ避難しましたが、……福島にのこると私はきめました。子供が山形の小学校へ入学しましたが、毎日、福島にかえりたい、父親、みんなのいる場所へかえりたいと毎日、泣きながらうったえてくる娘をみていると私まで泣く日々。それをみて、どうようする弟達の顔。娘が、『お外であそべなくても、がまんしますから、なんでも、気をつけてくらすから、かえろうよ』と1 年生の子供が泣いてうったえる姿を、東電のバカどもにみせてやりたかったです。福島に帰るときめ、今は福島に住んでいますが、もう回りの方は、ほうしゃのうの話はしません。その理由は、いつまでたっても何もしない国、東電にあきれてなきねいりしてるからです。……」(2)保養・「週末は、子供達を外で元気に遊ばせたいと思い、私は以前の職場を辞め、土曜日も休みの所を探し、転職し、なるべく県外に行くようにしていますが、毎週だと、出費もかなり多く、毎日の生活をきりつめての生活です。」(3)食生活・「水や米、野菜は全て県外のものを使う。家計が以前より負担が増えた。母親のストレスが増えた分、きっと子供たちに何らかの精神的負担をかけているはず。」・「震災前は、祖母が作った野菜や米をもらって食べていましたが、原発事故後は、祖母にも、『いらないから。』と言って、もらっていないので、祖母にも悪いなと思うし、一番は、県外の高めの野菜や米を買っているので、家計的にも悪い。祖母は84 才で、野菜作りを楽しみとしていたので、今、その趣味を奪われて、かわいそう。ボケてしまうんじゃないかと心配だ。」180( 180 )