ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

3 ③についてリスク対処行動の障害となっている要因(1)避難・「避難したくても出来なかったことを悔やしく思う気持ちもあれば、いざ避難した所で、旦那と離れる事の不安、お金の不安もたくさんあり、食欲もなくなるほど考えてしまいずっと福島にいました。」・「避難したくてもお金ない。小さい子を抱えて、不安でいっぱいなのに、避難するお金がない。生活ができない。たすけて避難したくてもできない」(2)除染・「除染ももっと早くやって欲しいです。私達が住んでいる所は、市の除染の順番では早くても3 年後と言われました。個人で除染出来る範囲もたかがしれています。そんな環境でどうして子供を外で遊ばせれるでしょうか?」(3)保養、遊び・「定期的に保養に出したいと考えてはいますが、受けいれ団体もだんだん少なくなり費用も私達にとっては高額になってきました。」・「もっと無料で、利用できる保養所や施設を増やしてほしい。交通費や駐車場料金を考えるとあまり利用できない。とにかく、不安や、ストレスが解消され、健康で、元気に育ってほしい。」(4)食生活・「本当は安い福島県産かいたいけど、小さい子供には不安。なので高い他県の物をかうが、経済的に苦しいので、半分は地元産。うちの子は、他より早く死ぬんだ、たぶん。」・「学校給食にも福島県産米を使用することとなり、家で一生懸命県外産の野菜や肉、水もミネラルウォーターで内部被爆を防ごうとしてきたのに、どう頑張っても福島県に居る限り、子供たちの被爆は止めようもないのです。」1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 179( 179 )