ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

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中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

?????????????????????????????????????????? or ???????? ?????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????? ?? ?? ???? ?? ?? ????????…(4)救済抜本的な救済方法は、放射能のない生活を実現することである。しかし、「避難」は自主的なものに委ねられており、「除染」も進んでいない。そうすると、多くの家庭では放射能のある生活を強いられていることになる。したがって、それによる家計負担の増加や精神的な損害に対する賠償が必要となるはずである。賠償は抜本的な解決とはならないが、経済的な不安は和らぎ、対処行動の選択肢が広がったり、不安を原因とする健康被害を防止したりすることができる。しかし、東電の賠償は、形式的な線引きによるわずかな金額のものがあったのみで、事実上打ち切られている。これでは、対処行動の選択肢が狭まったり、不安を原因とする健康被害を促進したり、泣き寝入り4 になったりと、自分の力ではどうすることもできない人ばかりが犠牲を被ることになりかねない。このまま忘れられていくという不安から、福島の情報(現状)を発信することが望まれている。また、賠償のほかにも、行政や東電の対応に対する不満が顕著である。この不満から原発を不要とすべきとする意見もある。万が一原発事故が起きたときは適切な対応が求められるはずである。それができないのであれば原発をやめるべきだ、という趣旨の意見であって、示唆に富む。174( 174 )