ブックタイトル中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ページ
175/198

このページは 中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号 の電子ブックに掲載されている175ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

中京大学現代社会学部紀要2014第8巻第1号

???????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????? ?????????????????????????????????????????????????????????????????? ????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????(3)人間関係「外部」の「差別や偏見の不安」は顕著である。結婚の際に相手方やその親から「福島出身者」ということで断られるのではないか、就職の際に会社等から「福島出身者」ということで断られるのではないか、という不安は子どもの幸福にかかわることであるから、「子どもの健康」に準じて重要視されているものと考えられる。「夫婦・親族」関係では避難等の選択決定が不可避であり意見の対立が生じやすい。関係悪化に発展している家庭もある。避難等の選択決定に影響している場合もある。これに対し、「近所・知人」関係ではその関係悪化を懸念してかタブー化が生じている。本音で語り合うことができず、不安を和らげることができないでいる。「賠償の線引き」に対する不満は一定数ある。しかし東電や行政に対する不満にとどまらず、賠償の恩恵を受けている人に対して差別的な感情をもつに至っている人が少なからず存在する。相手方の人格を傷つけるだけでなく、自己の人格形成にも悪影響を及ぼしている。1,200 Fukushima Mothers Speak(成元哲・牛島佳代・松谷満) 173( 173 )